| よく学び、学ぶための優良給食 八幡野小学校 (2006-10-01) 静岡県伊東市では、毎年、小学校全10校の6年生が、外部の講師とともに学ぶ「きてきて先生プロジェクト」を行っている。
八幡野小学校が今回選んだテーマは「食を通じて学べること」6年生2クラス60名でご飯をテイスティングし、オニギリを握って給食時間に食べるという、一日がかりの特別授業を行った。
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| よく学び、遊ぶための優良給食 世田谷区立北沢小学校 (2006-04-01) 世田谷区立北沢小学校には、洋風の素敵なランチルームが2つある。各クラスが1週間ずつ交代で使っている。清潔感があって雰囲気もいい。「ランチルームで食べるのは楽しいしうれしい」と、児童には大好評だ。しかも、この日は特別な給食。「岩手食材の日」なのである。親子丼のトリ肉と卵、漬物の白菜と塩昆布、たぬき汁... ≫詳細 |
| よく学び、遊ぶための優良給食 田奈小学校 (2006-01-01) 横浜市青葉区は、横浜市の18区のなかでは2番目に人口が多く約30万人が住む。住宅地が増えてはいるが、まだ緑も多く、約500戸の農家があり、田奈小学校では地元農家の農産物もふんだんに使われる。
この日の「秋味ご飯」はクリがたくさん。そのほかにシメジ、シイタケ、マイタケ、ニンジン、ゴボウ、鮭などが... ≫詳細 |
| よく学び、遊ぶための優良給食 唐津市立浜玉中学校 (2005-12-01) 佐賀県唐津市の浜玉中学校で、農家や加工品店、また古川康・佐賀県知事や一般の人たちも招いて公開給食を行った。
この日登場した給食メニューの食材は、なんと地元産100%。ご飯は、佐賀県産。牛乳は、地元の瓶入り村山牛乳で、ミルク本来の持ち味を生かした75℃15分殺菌。里芋五目煮の中身は地元産の佐賀和... ≫詳細 |
| バオバブ保育園 (2005-09-01) 東京都多摩市の住宅街にある「バオバブ保育園」は、30年前から、園児に本物の味、安全な食を伝えようと、ていねいな取り組みを行ってきた。
「縁があって山形県高畠町の有機農業をしているグループから、年間を通して、お米を送ってもらっています。お米は精米機を使い、毎日使う分だけ精米します。... ≫詳細 |
| 新鮮で良質なミルクと、無加糖ヨーグルト。お箸で食べる、一汁二菜 (2005-08-01) JR八王子駅から15分ほどの住宅街にある。東京の私立八王子ふたば保育園は、食べることの大切さを学ぶことを、一日の保育時間に上手に取り入れている。
園には、2歳児から5歳児の計60名が通う。月曜から金曜の毎日提供される給食は、その食材からわかるような工夫がなされているの。
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| 親から子へ、伝統と思いやりのつまった分厚いメニューブック (2005-06-01) 沖縄のほぼ中央部にあたる名護市では、給食センターの栄養士、地域の小規模農家、学校、市が連携して学校給食に地域農産物を使うのはもちろん、沖縄の行事や歴史を給食を通して伝えるなど、広範な食育活動を行っている。
名護市の人口は約5万7000人。市には計6か所の給食センターがあり、1か所で900名から... ≫詳細 |
| 山の天然酵母と畑の小麦でほかほかクロワッサン (2004-09-01) 学校給食に焼きたてパンを出している学校がある。秋田県の最北部藤里町の藤里町立藤里小学校だ。それも地元産小麦と地元産天然酵母を使った生地を使ったパンなのである。
「すごくしっかりしていて食感がよくて、もちもちしている。栄養士さん、調理師さんが工夫をしてくださって、美味しいものを食べさせてくださって... ≫詳細 |
| 共に作り、共に食べる障子で自然と身につく知恵とマナー (2004-08-01) 東京・池袋駅から西武池袋線で19分、ひばりヶ丘駅から徒歩10分のところに自由学園がある。周辺の住宅地を抜けて、園内に一歩入ると、そこはもう別世界だ。広々とした庭、大きな樹木に囲まれ、鳥たちが飛び交う。3万坪もあるという敷地に校舎があり、そのほとんどが木造を主体とした建築で、優雅で落ち着いていて、そ... ≫詳細 |
| 村をまるごと食べて故郷の地理や自然を知る (2004-07-01) 福岡県博多から車で1時間。佐賀県唐津市に入る一歩手前に、標高600メートルの七山村がある。名前のとおり十坊山、浮岳、女岳、笛岳などの山々に囲まれる美しい村だ。
山村の景観には、渓流あり、滝あり、120種類もの花々が咲きこぼれる。七山村の空気のよさ、緑豊かな景色に加え、村で営む野菜の直売所、レス... ≫詳細 |
| 選んで食べる、から学ぶこと (2004-06-01) 1年生の教室の後ろに並んだテーブルに、可愛らしくアルミカップに飾り付けた料理が並ぶ。そこから自分の好きなおかずを3つ選んで給食だ。「鮭のマヨネーズ焼き」「豆腐の肉味噌かけ」から1つ。「ほうれん草の卵とじ」「キャベツのアーモンド炒め」「お花のキャロット」「きんぴらごぼう」から2つ。このほかにご飯、五... ≫詳細 |
| 食べる場の雰囲気づくりの効用 (2004-05-01) お昼になると、1年生から6年生まで、教室から別室の学年ごとのランチルームに出かけて行って給食をする。そんな素敵なランチタイムを過ごしている学校がある。東京北区の柳田小学校(稲田利隆校長、児童数194名)だ。
大きな楕円の6人掛けテーブルのる洒落て広々としたランチルームがお目見えしたのは、もう1... ≫詳細 |
| 文化や社会のできごとを「食べて」知る (2004-04-01) プラスチックの簀に四角い木枠を置いて押さえ、小さく生海苔を刻んで水の中にいれて攪拌したものを上からさっと流すと、四角い海苔のかたちが出来上がる。それを校舎の壁に立てかけた枠にはめて干していく。そうすればやがて海苔の出来上がりだ。磯のいい香りがプンと漂う、自家製のとっておきの海苔だ。
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| 子どもにも大人にも、イタリアの一歩先行く「味覚の教育」 (2004-01-01) スローフード協会の本部のあるピエモンテ州ブラに出かけた。今回は、スローフード協会が地域とともに奇数年に実施しているイベント「チーズ」に参加するためだ。9月19日〜22日、1000種類以上のチーズが一堂に会するというものだった。
興味を引いた催しに、食の多彩さを学ぶ「テイスト・ワークショップ」が... ≫詳細 |
| 蔵元五代目は、伝統とモダンの調合士 (2003-12-01) イタリアのスローフード協会とピエモンテ州が企画し、トリノで開催される最大の食の祭典「サローネ・デル・グスト」。世界から個性あふれる食が一堂に会する。そのなかで昨秋、人垣ができてひときわ人気を博したのが、初参加となった日本酒だ。テイスティングで評判だったのが、秋田の酒・小玉醸造の「大平山 純米大吟醸... ≫詳細 |
| 給食の皿の向こうに見える、やさしい顔 (2003-11-01) 朝8時45分、学校の給食室に、農家のお母さんやお父さんが、お米や野菜を運ぶ姿があった。
群馬県邑楽郡板倉町の板倉町立小学校では、平成13年から地域の食材を使った学校給食を行っている。学校は生徒数182名、給食は学校で作る自校方式で、栄養士1名、調理師3名で調理をしている。
食材を学校に運ぶ... ≫詳細 |
| 地元の食材は、給食から (2003-10-01) 「学校給食で出した納豆が美味しかったというので、今まで、納豆嫌いだったという子どもが食べてくれるようになった、という親の話がありました。また給食用に製造した、県内小麦と大豆を使った本格醸造の醤油を分けてほしいという声もあるんですよ。造ってくれた業者の評判もあがっているんです」
にこやかな顔で、... ≫詳細 |
| きっかけは、葉付きのニンジン (2003-09-01) 東京の小学校に、千葉県の農家が、学校給食に新鮮な野菜を提供したり、田植え体験など総合学習にも協力したりといった活動が、もう16年も前から行われている。
野菜を提供しているのは、千葉県の成田空港の先、多古町にある「多古町旬の味産直センター」だ。多古町は、野山に囲まれた人口1万7000人ほどの静か... ≫詳細 |
| 「手作り」の食育 (2003-08-01) 埼玉県深谷市の深谷市立上柴東小学校のランチルームは、とてもにぎやか。手作りの温かい感じがあふれている。入口には本日のメニュー「カツ丼、アサリの味噌汁、キュウリのピリッと漬け、牛乳」が飾られている。中に入ると、向かい合わせのテーブルで、子供たちが給食の真っ最中。... ≫詳細 |
| 「無理をしない」取り組み (2003-07-01) 「『学校給食がおいしかったから、子供が家でも作って、というので、レシピをください』というリクエストがお母さんたちからくるんです。だから、好評だったものは、学校で配るものと家庭用との2種類作ってます。ただし、家庭用は野菜料理とお魚料理を意識してわたしているんですけどね(笑)。
ここに移ってきた先... ≫詳細 |
| “醸造屋”の常識破り (2003-06-01) キリンビールから、これまでとはまったく異なる、あっというようなビールが発売された。酵母が生きたまま入っている「まろやか酵母」である。原料である小麦の味わいを生かし、無濾過で仕上げた個性的なビールだ。ただし、生きた酵母が入っているために賞味期間が短くなる。... ≫詳細 |
| 夢の実る木の下で (2003-05-01) 「栽培したコーヒーを初めて焙煎して飲むので、畑まで来てくださいませんか」
そう誘われたのは、鹿児島県の奄美諸島のひとつ、徳之島でのできごと。まさかコーヒーを国内で栽培している人がいるなんて思ってもみなかった。
コーヒーを飲んだのは、雑貨店にテーブルを置いての臨時のオープンカフェ。... ≫詳細 |
| スローに時が流れる島で (2003-04-01) タンカンは、2月から3月にかけて実る柑橘類である。皮が薄く、しっかりした果実は、適度な酸味がほどよく効いて実に甘い。一つ一つの房が、ぎっしりと詰まっていて、食べると果汁が口中に溢れ出す。これほどうまみの深い柑橘類はほかに見当たらない。
ナイフをいれて2つに割ってみると、その房の詰まり具合がよく... ≫詳細 |
| 日の出の海の二人三脚 (2003-03-01) 「イワシは体にいい。この千葉から、昔ながらの天日干しの煮干しを、お願いして作ってもらうようになりました。もう20年近くになります」というのは、(株)千葉産直サービスの冨田捷治さん。
冨田さんは、千葉県産の逸品を通販や共同購入の団体などに販売している。... ≫詳細 |
| 広い住み家と安全な食べ物は健康の証 (2002-11-01) 千葉県旭市は房総半島、人口約4万の町。豊かな農地と、近くには九十九里浜もある海の幸にも恵まれた温暖な地域だ。東京からだとおよそ車で1時間30分ほど。
この地に旭愛農生産組合、大松秀雄さん(59歳)経営の養鶏場がある。
産み出された卵を送ってもらったら、黄身がまるまるとたわわで揺れている。... ≫詳細 |
| 一代限りの「本物」 (2002-09-01) 埼玉県日高市のサイボクハムは西武新宿線で新宿から約50分、狭山市駅で降りてバスで10分ほどのところにある。養豚からハムやソーセージの加工まで行う。大きなレストランと駐車場を持ち、ショップや、地元農家の野菜売場、また子供の遊び場まで供えた施設は、とてもおしゃれで、ここが1946年、豚の飼育から始まっ... ≫詳細 |
| 夢は、白い結晶となって (2002-08-01) 塩は料理には欠かせない必須のものだ。日本の塩は岩塩はなく海水からのものだ。が、海の塩は1971年に専売制が敷かれて、かつて続いていた歴史的塩田は、石川県の能登以外は、すべて廃止されてしまった。そしてイオン交換膜法という海水に電気を流しナトリウムと塩化イオンを分離し、塩辛い塩化ナトリウムだけを純粋に... ≫詳細 |
| 手摘みの質と、手揉みのぬくもり (2002-07-01) 東京の副都心新宿から電車で約70分。神奈川県秦野市に銘茶の産地がある。小田急線秦野駅から車で約20分ほど行った高梨茶園だ。市街地を抜け住宅地をしばらく走ると、突然、一面の緑に囲まれた里山になる。菩提と呼ばれるこの地域は、標高約300メートル。奥に丹沢山地を控え山間地の斜面を利用した茶畑がいくつもあ... ≫詳細 |
| 極楽納豆は、正直な男が作る (2002-06-01) 現代は何をするにもプレゼンの時代。自分で主張しないと生き残っていけない。
時には誇大なアピールだって必要だ。
しかし、国立の小さな工房で、「美味しい」と評判の納豆を作り続ける小山幸男さんは、
飄々と訊かれたことに答えるだけ。まるで「別に当たり前のことをしているだけさ」といった様子。
それはシャイなよ... ≫詳細 |
| 失われつつあるクラフトマンシップを求めて (2002-04-01) シュッシュッと鰹節を削る心地よい音を久々に聞いた。削りたての鰹節は、秋の紅葉の葉のようで美しい。つまんで食べてみると、かすかな海と上品な魚の、それに日向のまじったような、なんともいえないいい香りがして、いやでも食欲を誘う。... ≫詳細 |
| スローフードの、新しい原風景へ (2002-03-01) 冬の田んぼに水を張ると、白鳥やマガン、カモなどが飛来することがわかり、これらの水田の機能が、『ラムサール条約』(水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)でも注目を浴びている。... ≫詳細 |
| 日本の祭りに「スローフード」在り! (2002-02-01) 2001年10月4日に、「ニッポン東京スローフード協会」発会式の席でイタリアから来日したスローフード協会の副会長ジャコモ・モヨーリ氏に、唐津のくんち料理が載った写真集『えんや』を贈呈した。それを見て「これぞスローフード!」と絶賛してくれた。... ≫詳細 |
| ふんわり豆富は、ゆっくりじっくりできあがる (2002-01-01) 埼玉県川越市の小野食品の『なごり雪』という豆富が絶品だという話は、だいぶ前に噂を聞いていたが、その現場にお目にかかったのは噂から半年後だった。
まだ青い色の残る竹で編まれた目の粗いカゴにたっぷりと盛られ、ふんわりとたわわなまあるい豆富の形状が、親しみをわかせてくれる。... ≫詳細 |