こんにちわ。金丸です。
今日は、「常陸太田市のプロジェクト始まる」の話です。
総務省の国家プロジェクト「地域力創造アドバイザー」に就任して担当の常陸太田市に何度も通っている。そのなかで「常陸秋蕎麦」のブランド化を頼まれている。調べてみると、金砂卿という地域で守られてきた蕎麦は品質も高く、蕎麦通の間では、よく知られる存在だというのが分かった。ただ一般にはまだ知られていない。
村は現在23戸の村落があり、ここの人たちが蕎麦を栽培している。環境も素晴らしい。かなりの奥地で、山林に周囲を囲まれたところだ。急斜面が多く、赤土が多い。みずはけがよく、それがすぐれた蕎麦を作る条件にもなっている。
この村落にきてもらい蕎麦を食べてもらうのが理想的だが、素晴らしい環境なので、この地域の物語をきちんと作成しようと考えた。村の情景や蕎麦の栽培方法、収穫、村の暮らしなどをオールカラーのパンフレットにする。それに常陸秋蕎麦のテキストを作る。栽培法、趣旨、歴史的背景、土地、料理などまとめるのである。
同時に新蕎麦の会を実施する。この話を雑誌「蕎麦春秋」の編集長・四方洋さんに相談したら、人気蕎麦店の「細川」に段取りをしてもらったうえで、わざわざ常陸太田市にまできてくださり、市長のインタビューをしていただいた。蕎麦店は両国の「細川」が決定。12月に生産農家も呼んで、テキストとパンフレットをベースに、新蕎麦の会をマスコミ、バイヤー、食関係のジャーナリスト限定で実施することが決定した。
そして、雑誌「クラリス」の編集長で、以前いたプロダクション、アイランズの赤岩州五さんに話したら、この特集を手がけてくれるという。そこで、赤岩さんに新蕎麦の会に向けてオールカラーのパンフレット作成もお願いをした。
蕎麦の郷のロケは、雑誌「ソトコト」の連載でお世話になったカメラマン阿部雄介さん。8月末にロケハンを行い、9月23日に現地ロケを実施した。快晴。蕎麦の白い花が一面に咲いている。蕎麦作りの中心的な存在である海老根武志さんに話しをうかがいながら、蕎麦の道具や情景、暮らしなどを撮影した。
この日は、つくばの森林総合研究所から昆虫の生態調査で、滝久智さんが、蕎麦の虫の調査中であった。話を聴くと、この周辺では200種類の昆虫がいて、蕎麦の受粉を助けているのだという。しかも、周辺が広葉樹で、それが、昆虫たちの生態を守っている。蕎麦は虫媒花で、虫たちによって受粉をして、見事な花と実りをもたらしているというのだ。
これには、役場の担当の武藤範幸さんも金澤栄さんも「初めて知りました」と驚き。カメラマンの阿部さんは、東京農大出身で、虫に詳しい。「クラリス」の赤岩さんも、これまた虫好きで、二人から次々と虫の名前が出てくる。
アカタテハ、キタテハ、イチモンジセセリ、キチョウ、ミドリヒョウモン、メスウロヒョウモン、スジグロシロチョウ、アゲハチョウ、アブ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、アシナガバチ、カメムシ、ナナホシテントウなどなど、次々と名前があがり、阿部さんは、写真をどんどん撮っている。
赤岩さんから「虫たちの写真で構成をして、自然生態が蕎麦を作っているといので三ページにしよう」と、突然言い出した。こんな蕎麦の特集はこれまでないだろう。喜んだのは、昆虫の生態調査の滝久智さん。「嬉しいなあ」とニコニコ。
しばらくしたら、滝さん、初対面なのに「あっ、先週ラジオに出ていた金丸さんですよね。声を聴いていてわかりました! 奥さん徳之島なんですね。話聴いて感動しました。握手してください!!」と、思わぬ展開。
海老根さんに話を聴いたら、この地域の主食は蕎麦で、冬の食べ物。季節のキノコ、コンニャク、ニンジン、ゴボウ、芋がらなどを入れて食べるツケけんちんであった。これは次回ロケで再現をしてもらい、伝統的食文化も紹介することになる。
■イタリア旅行のお知らせ
11月にイタリアの視察旅行に行きます。ご一緒しませんか?
ピエモンテ州のスローフード大学は、450年前のお城がそのままいかされ、3つ星のレストラン、ビンテージのワイナリー、宿泊施設があります。
またトリノには、スローフード協会がマネジメントした、イタリア全土の特産品が集まる、一万平方メートルの歴史的なリキュール工場跡地を使ったワークショップのあるマーケット「EATALY」があり、海外からもお客をあつめるほどの人気となっています。
さらにイタリアでは食と景観保護を掲げたコンセプトの町づくりをするスローシティーがあり、スローフードのコンセプトにそった町づくりがされています。
また最後は、アグリツーリズム(農村への宿泊と観光の取り組み)の大会への出席を予定しております。
それぞれの新しい動きを、見にゆきます。
添付したのは、仮の日程です。
案内役は、トリノ在住でスローフード大学出身の中野美季さんです。
現在、添付のように手配を進めております。
【視察先への申し入れ】
①スローフード協会(11/8)
②EATALY(11/9)
③食の科学大学(11/10)
④ブラ市役場(11/11)
⑤アルチェネーロ協同組合(11/13)
⑥全国展示会(11/15)
現在上記6箇所への視察を予定しております。
それぞれの団体には実施確定後、最終的に視察申し入れ文書と団員名簿を提出することとなっております。
相手先は地方自治体やそれに順ずる機関が中心です。
担当:申し込み先****原沢香司 (株)富士国際旅行社
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-11-7
TEL:03-3357-3377
FAX:03-3357-3317
http://www.fits-tyo.com/
MAIL:harasawa@fits-tyo.com