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  旅日記 no.278
「高松市・丸亀商店街食プロジェクト」
2010年1月21日
「高松市・丸亀商店街食プロジェクト」こんにちわ。金丸です。
今日は「高松市・丸亀商店街食プロジェクト」の話です。

2009年から話し合ってきた香川県高松市の丸亀商店街の「食プロジェクト」が大きく動き出した。ついに商店街に新しい飲食店がオープンをした。紹介した福岡県岡垣の「グラノ24K ぶどうの木」の小役丸秀一さんのコンセプトによる「やさしい食卓」である。
http://www.kame3.jp/info/2010/01/19open.html

地域の農産物や海産物を使ったブッフェ方式。これまで商店街にはなかったスタイルである。この向いにカジュアルなイタリアンも生まれた。そのあとデリカやパン屋さんもオープンする予定。あとやはり紹介をした奈良の「くるみの木」の石村由起子さんのコーディネートの雑貨店も誕生する。将来には商店街に地域農産物や海産物の市場も出現することとなっている。

僕が提言したのは、高松市の地域食材をリーサーチを行い、食材の背景を明確にするとともに、それらをテキスト化して、商店街につなぐこと。それを実際に料理展開までして、地域の連携を明確に作ることだ。そのなかから、ここならではの商品を開発をしていく。

さらに丸亀商店街を起点にマップを作製を行い、自転車で気軽に行けるコースを作る。商店街から地域をつなぎ、そのよさを発信するというものだ。マップには、名所だけではなく、地域の良質の食品店や食材店、調味料の加工なども紹介する。なにせ、高松には、醤油、和三盆、いりこ、オリーブオイル、塩などすぐれたところがいくつもあるのだ。

丸亀商店街は、独自の機関誌「あんき」というすぐれた雑誌があり季刊で出している。しかもスタッフが揃っている。地域の連携を商店街が主導で行い、しかも市場を形成し、マップと食材のテキストを作成して、料理展開まで行いワークショップで、地域の食の多様な豊かさを発信するというのは、全国でもないだろう。

これらのコンテンツを作成して生み出すには、専門家の支援も必要だ。それに香川県も高松市も食のブランドや、地産地消や、食育を推進している。それを商店街側からチーム編成を行い、具体的な形で逆提案をしようと、香川県の農政水産部を訪ねた。そして協力を得られた。

続いて高松市の保健センターにもおもむき、食の健康面での協力をお願いした。地域の食がいかに健康にいいか、どんなバランスがいいのか、カロリーなどの裏付けを今後展開をするつもりなので、その協力を要請するためである。こちらも協力を得られた。

夕方、「やさしい食卓」で関係者が集まり、2月にそなえてのワークショップのための試食会を行った。「ソトコト」で知られるカメラマンの阿部雄介さんに高松のタイラギとマンバ(高菜の一種)を撮影してもらったが、これらを新しい料理でだしてもらった。

「タイラギとタコのゆずみそあえ、木の芽みそあえ」。「タイラギのかぶらむし」「柳川風」「チャンプル風」「タイラギのあぶったもの」など。いずれも素材がいきておいしい。好評であることから、これに次回は、そのテキスト作成と、生産家の参加、料理家、栄養士もはいって、試食展開を行い、プロモーションを展開する。楽しいプロジェクトが動き出した。