こんにちは。金丸弘美です。
今日は「幕末アンパンプロジェクト」についてです。
徳之島で農家の集い「太陽と島土の会」を結成してもらって、一年以上になるのだが、ようやく組合の形をとり始めて動き出した。
その大きなプロジェクトの第一弾は、横浜の櫛澤電機製作所の澤畠光弘さんがもちかけてきた「幕末アンパンプロジェクト」との連携である。
澤畠さんとは「パンの会」の渡邊政子さんの紹介で出会って、もう10年近くのお付き合い。僕がコーディネイターとなった「長寿シンポジウム」にあわせて、パイニイの松野恭也さんや、本牧館の青木茂さん、ビードの吉原均さんが4人で、徳之島までやってきてくれた。この4人一行はまるで高校生のようなはしゃぎぶりで、僕らの案内する島めぐりを存分に楽しんでくれたのだが、旅の目的の一つは、素材探しである。
来年横浜は開港150周年を迎えるが、それにあわせて、国産小麦、塩、砂糖によるアンパンを、地元のベーカリーを巻き込んで売り出そうというわけである。初回は8万個から始まる。
そこで、アンパンの材料の一つに、徳之島の珊瑚の塩と黒糖を検討し、実際に現地で見てみようというわけである。
水本美枝子さん家族が珊瑚の海から汲み上げ、薪で炊く天然塩の現場や、仲野秀治さんの案内での海めぐり、仲野さんの魚料理、さらに町で行った、島の自然を歩き島料理でもてなす「ウオーキング」、前栄子さんたちが地域の食材で膳で出す郷土料理など、さまざまな食を楽しんでもらった。
塩はすっかりお気に入りで、早速使うことが決まり、独自に販売することも決定した。さらに島の果実を使ったジャムの開発もスタートすることとなった。島にはスモモを始め、タンカン、マンゴー、ドラゴンフルーツなどさまざまな果実があるのだ。
「太陽と島土の会」のメンバーとは、幕末アンパンの報告を兼ねて今後の取り組みのためにみんなに集まってもらった。具体的に連携が見えてきたことで、俄然みんなのやる気が出てきた。珊瑚の海から炊く塩釜での塩作り、サトウキビから炊く純黒糖、それらが横浜のアンパンとドッキングする。それだけでも楽しい。
また6月に行った島を巡る「ゆらしぃ島のスローライフ ツアー」が大好評で、来年2月も朝日カルチャーセンターとの連携で決定して、そのスケジュールも話し合った。
会のリーダーで有機農業をする義山良一さんと、農業改良普及所、保健所の所長に会いに行き、農産物や加工品を出すために、成分分析や、加工所の使用など、協力を取り付ける。さらに、鹿児島の鹿屋でフェスティバロという芋のお菓子を販売する郷原茂樹さんの講演会に行き、郷原さんと10年ぶりの再会。その講演の宴席で、伊仙町、徳之島町、天城町の3町の町長にも「アンパンプロジェクト」と、島へのツアー誘致の話の協力をお願いした。もちろん郷原さんにも島の芋やハーブが使えないか打診をし検討をお願いした。
さらに再度「太陽と島土の会」に集まってもらい、さまざまな塩のテースティングや、島に今実っている「クヌーゲー」という小さな柑橘、オリーブオイル、醤油などのテースティングを行った。素材開発のための基本の基本。これを農家の人にも知ってもらいたかったのだ。
とりわけ素晴らしかったのは「クヌーゲー」である。小さな緑の酢橘のような柑橘だが、これを搾って醤油とオリーブオイルを入れると最上のドレッシングになる。また絞ったクヌーゲーは、焼酎のお湯割り、ドリンクなど、なんにでも使える。実は、この柑橘こそ昔の人がよく食した、長寿の柑橘なのだ。
塩やクヌーゲーなどのテースティングは大好評。これからやっと島が動き出す感触を実感。いよいよスタートである。
■幕末アンパンプロジェクト
◎プロジェクト「幕末あんぱん」
プロジェクトの目的
・開国の地・神奈川から、横浜名物「幕末あんぱん」を近隣の中小規模 事業者の相互協力により全国に普及させ、横浜近郊の中小ベーカリーや 関連業者の活性化の突破口とする。
・大手でなく中小の相互協力による「ヒット商品創出」の成功事例を作り、 全国の中小規模事業者のチャレンジ精神を呼び覚ます。
・塩、砂糖は当時の製法によるものを利用予定。
塩は徳之島の珊瑚礁の塩。
砂糖は徳之島のサトウキビから絞った純粋の砂糖。
餡も当時のレシピを再現してのこだわり。
甲斐小麦使用。
・・・横浜から発信したいですね「幕末あんぱん」
◎問合せ 澤畠 光弘
Mail: kusizawa@kusizawa.com
〒221-0014 横浜市神奈川区入江1-32-6
�蟠�澤電機製作所内 �� 045-431-1178 fax045-431-1121
■長寿シンポジュウム IN 伊仙
南日本新聞掲載 長寿シンポジュウム