こんにちは。金丸弘美です。
今回は食物アレルギーと卵との奇妙な因果関係について。
ときどき栄養士さんといった専門家の集まりに講師として呼ばれることがある。先般、三重県に頼まれ松阪大学短期大学部での研修会で、「感性を豊かにする本物素材と五感教育」というテーマで話をした。
これは各地の学校給食や、イタリアのスローフードの味覚教育、僕が伊東市の小学校で試みたお米の授業などをパワーポイントの資料を見せながら紹介するものだ。
この前段に、いたやどクリニック小児科部長の木村彰宏先生の、食物アレルギーの講演を聴いた。食物アレルギーとは、食べ物によって、湿疹、咳、炎症をはじめとする過敏な反応を起こすものだ。
食物アレルギーの抗原は人によって異なり、どれがどれとは、言いがたい。
しかし、この講演のなかで気になったのが、「即時型食物アレルギーの原因食物ランキング」。
即時型食物アレルギーとは、食べ物を食べたらすぐに反応がでるものだ。
小児のベスト5は、1位「卵」、2位「牛乳」、3位「小麦」、4位「蕎麦」、5位「ピーナツ」である。呼吸器症状のベスト3は、「牛乳」「小麦」「卵」。このランキングをみて、おや?と思ったことがある。実は、ほとんどが輸入ものなのである。蕎麦は日本では?と思うかも知れないが、9割が輸入なのだ。
1位の卵は国産だと言う方もいるかも知れない。ところが現在の鶏は、アメリカで改良された、卵だけを産む多産系のもの。年間280個から300個産むのだが、その餌はトウモロコシ、マイロ、ふすま、脱脂ヌカ、大豆カス、魚粉、アルファミール、ビタミン剤などだがほとんどが輸入である。
BSE問題が起きるまでは、肉骨粉も大量に食べさせていた。したがって餌から考えると、自給率は10%くらいになる。養鶏農家一軒あたりの飼育数は、約3万羽とか5万羽というところがざらにある。多くの卵を産む鶏はケージで飼われ、コンピューター管理されている。
2位の牛乳も国産である。しかし乳牛はというと、これも鶏同様、アメリカで改良されたミルクをたくさん出すもの。餌は牧草のほかに、濃厚飼料と呼ばれるトウモロコシ、大麦、大豆、綿実、フスマなどの高カロリーのものを食べさせる。
以前は、餌に牛骨粉を混ぜていたことから狂牛病が起こった。そして子牛に飲ませる乳の量の10倍から15倍ものミルクを絞るので、牛はかなりの負担を強いられる。そして牛の餌もほとんどが輸入ものなのである。
鶏を飼う農家は、1970年169万6000戸。一戸あたり70羽だった。
2000年は、4890戸で、一戸あたり2万8704羽である。戸数は減って鶏の飼育数は増え、しかも一羽あたりの卵を産む数は格段に増え、卵の値段はむしろ下がっている。
乳牛は、1970年30万7600戸。一戸あたり5・9頭だった。
2000年3万3600戸、一戸あたり52・5頭である。一頭あたりの乳量は多くなり、値段は下がっている。
3位の小麦も輸入が中心。自給率は13%しかない。
食物アレルギーと輸入食材の因果関係というのは、この数字だけで即断はできないけれども、しかし、奇妙に符合してしまったのだ。
講演会の前に、三重県白山町の農家橋本力男さんを訪ねた。橋本さんは、堆肥作りの名人として知られる。周辺の落ち葉や、籾殻、豆腐のおから、米糠などを使い、身近な土着菌を用いて上質な堆肥を作り、無農薬の野菜を栽培。野菜も堆肥も販売している。堆肥の種類もさまざまあって、山の落ち葉だけの腐葉土から、籾殻中心のもの、おからを使ったものなど、用途別に作られている。
堆肥をみていたら蓄糞のものがない。牛を飼うところが近所からなくなってしまったというのが理由の一つ。それと鶏に関して橋本さんは、こんなふうに話してくれた。
「今の大量のケージ飼いの鶏は、無理して育てているから、糞が健康でないんですわ。糞がべちゃべちゃしていて臭い。これでは、いい肥料が生まれません。
それで使わないんですわ。一部、ほんの少しですが試験的に使っている鶏糞は、雛を生ませるための親鳥のもので、これは庭で走って健康そのもの。
これなら糞もいいから、それをもらって作ってます。やはり糞も健康でなくちゃね。
これは人でも同じでしょ」。
橋本さんの鶏の糞の話と、食物アレルギートップの卵と、大量飼育の鶏との因果関係はあるのだろうか? 小児のアレルギーのベスト5が海外のものだとすると、外部の食べ物と小児とは、いきなり未知との遭遇をすることになる。
それが、アクシデントの要因の一つにはならないのだろうか?
そんなことが、ずっと引っかかっている今日この頃である。
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・3月11日 7:12分東京発 新幹線・佐渡汽船
能楽の里(イカなが丼、めかぶ汁の昼食)
新穂(田んぼ見学) 丸中商店(いごねり試食)
大佐渡温泉 佐渡の生産者のワークショップ
金丸弘美ミニ講演会
夕食(海鮮しゃぶしゃぶ)など
・3月12日 8:30分 ホテル発
大崎そばの会(地元の方とのそば打ち体験、きびだんご、
むかごおにぎり、山菜テンプラなど地元料理と昼食)
北雪酒造(地酒試飲会)
八幡温泉 佐渡牛料理 地酒 おけさ柿デザートなど
・3月13日 8:30分 ホテル発
長谷寺見学 加茂湖(牡蠣養殖見学と牡蠣料理)
12:40分発 カーフェリー 16:00新潟
19:04分東京着
◎案内人:ニッポン東京スローフード協会 金丸弘美
・問合せ申し込み:03−5998−2000
・HP
http://www.club-t.com/
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