こんにちは。金丸弘美です。
今回のテーマは「徳之島での長寿調査」について。
私の家族の住む徳之島・伊仙町は、ギネスブックに掲載された世界の長寿者である泉重千代さん、本郷かまとさんが生まれ育ったところである。だから長寿の町として知られているし、それが島の人たちの自慢だ。長寿で町おこしをという話は、あちこちでささやかれている。しかし、その肝心の長寿の裏づけである地元の調査が行われていない。
島に移った3年前から、常々、「地元で長寿の調査をし、地域のよさをまず発見すること。そこから具体的長寿の秘訣を導きだし、それで島のよさを売り出すべき」と言ってきた。すると町の方から「『「奄美群島長寿・癒し交流推進事業」でイベントがあるが、コーディネイトをしてもらえないか?」と相談があった。
そこで僕が提案したのが、地域での地元の長寿者の調査を行う、沖縄の長寿の村・大宜味村との比較調査、大学での検討、というものだ。日本一の長寿県と世界一の長寿者の町の具体的調査が行われ、そこから食や暮らしが明らかになれば、食べ物や島のツアーなどがブランド化できる。
なぜなら、長寿とは、僕が以前調査したところによれば、�\犬�がいがあること、��地域コミュニティーがあること、��食べ物がつつましく、まんべんなく食べている、などである。まさに地域再発見なのである。
そしてイベントの内容は、本格的な長寿の食の調査の発表とシンポと料理を食べる島巡りである。一番大切なことは、地元の人が中心になり、地元から長寿の暮らしを発信できるようになることなのだ。
そうして昨年、沖縄大宜味村への訪問が行われ、沖縄名桜大学も入って、65歳以上1200名の調査を行うことになった。 張り切ってくれたのが伊仙町保健センター所長の澤佐和子さんで、保健センターをあげて、1200名の調査を、地元の農業高校の生徒、住民、町役場を巻き込んで、やりとげてしまった。
澤さんにさらにお願いしたのは、調査であきらかになった長寿者の家庭訪問を行い、詳しい食と暮らしのインタビューも実施し、そこから具体的に、食べていたものや、当時の暮らしぶりを、あきらかにするということだ。
長寿者の食と食べていたものの素材を検討していくと、同じ野菜、味噌、塩でも調味料から根本的に現代とまったくことなる。これをみれば、ギネスに掲載された、泉重千代さん、本郷かまとさんたちの、長寿の秘訣が見えてくる。戦前の人たちは、油のとる量も生活のリズムもことなり現代のファーストな暮らしと基本的に異なるのだ。
現代の徳之島の30代、40代とは、食事、喫煙、飲酒がまったく違う。若い世代は、本土よりも肥満が多い。生活習慣病で、このままいけば長寿者がいなくなるおそれもある。まだ現代に長寿者がいる今、その知恵をこの調査から受け継ぐことができる。
長寿者は、小魚、海藻、野草、芋、芋の茎、天然の塩、天然塩の味噌、黒糖などを使っている。今とは食材が異なる。 塩は成分調査をしたところ、世界的にも優れた塩というのが判明した。しかも味わい豊かで、ミネラルもたっぷりなのだ。今回のなかで、食べていた魚類、野草、野菜を特定すればそれで、島のブランドができる。
調査を基に、11月6、7日シンポジウムを行う。地元の人に協力をしてもらって、地域の食材で長寿食を再現してもらい、島を巡りながら食べてもらおうという趣向なのだ。これが私が、この一年でもっとも楽しみで、胸躍らせているイベントである。
■奄美群島長寿・癒し交流『長寿シンポジウムinいせん』
奄美群島は、温暖な気候・豊かな自然環境・自然のリズムに近いゆったりとした生活に密着した伝統・文化・豊かな人情・食文化など、健康・長寿・癒しに関する多様な資源を有している。
人口10万人当たり100歳以上長寿者(平成15年9月1日現在)の比率は、66.06人で、県別全国1位の沖縄県の42.49人を大きく上回る。
シンポでは研究発表のみならず、長寿食の再現と、村を散策するフィールドワークも行う。
(1)長寿・癒しの交流会・・・・
平成16年11月6日(土)13:00〜17:00
第1部・・・・13:30〜17:00
場所:伊仙町総合体育館
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演 題:「長寿・癒しとはなにか」(仮題)
講 師:金丸 弘美 食環境ジャーナリスト
��基調講話
演 題:「大宜味村と伊仙町の長寿調査について」(仮題)
講 師:村上 光信 名桜大学講師
*沖縄県大宜味村の高齢者に対する実態調査と伊仙町の
長寿調査を比較検討し、今後の方向性を提言して頂く。
�D梗�・癒しに関する意見交換会
パネリスト:金丸 弘美 食環境ジャーナリスト
村上 光信 名桜大学講師
金城 笑美 笑美の店代表
北城 むつみ 名護市給食センター栄養士
久留 ひろみ 新穂花代表
澤 佐和子 伊仙町保健センター所長
鹿児島県関係者(予定)
第2部
�々睥霄圈複牽虻舒幣紂砲箸慮鯲�会・午後6時〜8時
*80歳以上の元気な高齢者に、島に古くから伝わる料理や
島の遊び(あしび)を紹介してもらい島外からの参加者と
交流を深めてもらう。
(2)「長寿に触れるワクワクウォーク」・・
平成16年11月7日(日)10:00〜15:00
長寿世界一の故泉重千代翁の自宅周辺(義名山の森)に約 5�劼了矯�コースを設定し、島内外から の参加者に「長寿に 触れるワクワクウォーク」に参加してもらう。
コースの途中に、島人の暮らしぶりや伝統芸能・島の料理等堪能できるコーナーを数多く設け参加者に ゆっくり楽しみながら、徳之島の豊かな自然環境・自然のリズムに合った生活・伝統文化・豊かな人情 に触れて頂く。
問い合わせ・担当:伊仙町役場 企画課 樺山 誠
〒891−8293鹿児島県大島郡伊仙町伊仙1842
電話0997−86−3111(代表)
FAX0997−86−2793
http://www.town.isen.kagoshima.jp/