こんにちは、金丸弘美です。
今日は「関東ツーリズム大学」について
「関東ツーリズム大学」という、都市と農村を連携させるネットワーク構想の協議会の会議に出ている。もう5回が開催されていて、着々と、プログラムが形成されつつある。この構想は、山梨県の本拠地を置き、過疎化した農村の畑や民家を使い、都市の学生や大人たちとの農村体験を通して、地域の活力作りをしている曽根原久司さんの呼びかけで始まったものだ。
曽根原さんは、関東ツーリズム大学協議会事務局長。NPO法人えがおつなげて代表理事で山梨大学客員准教授でもある。中山間地や、地方の農産山村が、高齢化、人口の激減、輸入農産物の参入などによって、地域コミュニティーが喪失し、経済的にも疲弊し始めていることは、各地を巡っている人なら、切実に感じているはずである。またそれだけではなく、里山に手入れがいかなくなり、景観が変貌し始めている。
そんななか、都市では、田舎暮らしや、自然環境や、循環型社会への関心が、とても高まっている。そこで、地方の山村に拠点を作り、それを都市と連携し、地域を活性化させるための、一定のプログラムを作り、そこから体験を通して、人を育ててていこうという構想である。ただし、東京を中心とした、千葉、埼玉、群馬、山梨、長野、新潟、茨城、神奈川、静岡、栃木の1都10県のフィールドで構成される。
すでに、長野や茨城や新潟など、現地では、ツーリーズムの迎え入れなどの実績があるところが、いくつも出来始めている。また先鋭的な試みもいくつもある。僕も、都内近郊では、千葉県や新潟県佐渡島など、ツアーをした経験もある。地域の実践のプログラムを作れれば、かなり画期的な、地域活性化のためのモデルと、人材開発ができるだろう。また、各地のモデル事業ともなるに違いない。
毎回、会議に出ているのは、協議会の委員のメンバーの人たち、とりわけ大学の先生たちが、ツーリズムや中山間地の研究をしている専門家、あるいは田舎暮らしの実情をしている方々ばかりなので、とても刺激を受けているし、自らの学習の場でもあるということである。
僕は、昨年と今年、佐賀県と大分県で、ツーリズムと地域活性化のための食のワークショップを、立て続けに行ってきたこともあり、関東ツーリズム大学のなかでは、さらに連携した取り組みができるだろうと、ちょっとロマンを感じているのである。
開講は2008年8月。その前に、公開での協議会が2007年9月に実施されるという。
関東ツーリズム大学
http://tourism-univ.net/
■「学校給食」のセミナーが開催されます。
・テーマ「いま、一番受けてみたい『食の授業』」
・日時:8月2日(木曜日)
・場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
・主催:全国学校給食協会
・9:30〜10:40 「「食育」の醍醐味を現場からお伝えします」
食環境ジャーナリスト 金丸弘美
・10:50〜12:20 模擬授業「私の食が世界・地球をつくる」
NPO法人コミュニティースクールまちデザイン理事長近藤恵津子
・13:30〜16:00
パネルディスカッション 「本番です!食の授業づくり」
(司会)東京都新宿区立大久保小学校 教諭 善元幸夫
東京都世田谷区立駒沢小学校 学校栄養職員 関はる子
NPO法人コミュニティースクールまちデザイン理事長近藤恵津子
東京都荒川区立ひぐらし小学校 学校栄養職員 宮島則子
・会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館)6階「霧島」
東京都千代田区九段北4−2−25
電話03−3261−9921
・定員 120名(締切 7月16日)
・参加費 4、000円
・申し込み・問い合わせ 全国学校給食協会
千代田区九段南2−5−10 久我ビル1階
電話03・3262・0814 FAX03・3262・0717
郵便振込み 振替口座番号00140−8−60732
追伸:8月30日に新しい本が出ます。
『創造的な食育ワークショップ』(岩波書店)
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◎ホームページ
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