こんにちは。金丸弘美です。
今日は「岩手の雑穀二戸と花巻を訪ねる」のお話
8年ぶりに有機栽培で雑穀の栽培をしている岩手の二戸を訪ねた。
当時は、まだ新幹線がなくて、盛岡から車で案内してもらったのだが、ずいぶん遠くの山間地だったという記憶がある。その頃、安心安全な食材のガイドブックを初めて手がけた頃で、岩手には南部小麦や雑穀があると聞いて訪ねたのである。雑穀が注目を浴び始めたのはアトピーの人たちが、代替食として食べるのにいいということから岩手の生産地を探したのが始まりである。その頃は雑穀はほとんど栽培されなくなっていた。
米に比べて効率が悪く換金作物として価値がなかったからだ。それに農家の高齢化で栽培する人がいなくなっていた。ところがアトピーの人たちにとって雑穀を手に入れるのは、それこそ切実な問題だった。消費者が値段を保障し、まずお金を払って現地にも訪ねるということから始まったのだ。こうして雑穀栽培が復活した。ところが、中国産を岩手産と偽って販売する業者が現れ問題となり、生産現場を明確にする岩手県での認証制度が行われるようになった。
最近は、雑穀の栄養価や成分が明らかになり機能性食品として注目され始め、大きな話題になり始めた。あちこちで雑穀が取り上げられている。そんなこともあって久しぶりにKKベストセラーズ『一個人』編集部から電話があり、雑穀の取材にいかないかとの打診があったのだ。そうして指定されたのが8年前に訪ねた高村さんだったというわけである。
まずは花巻の近くの農業技術センターの及川一也さんを訪ね、雑穀の全体像を聞かせてもらった。雑穀は青森・岩手だけでも380種類以上もあるそうで、現在、新しい触感がよくておいしい品種が開発中なのだという。それから近所の金婚亭で食事をしてから二戸へと向かった。車でおよそ二時間、まずは二戸駅前のセンターにいったのだが、新幹線開通ですっかり立派な建物が立ち並んでいる。
ここで高村さんと再会。駅構内には雑穀の専用コーナーがあり、今は品物がないほどの大人気らしい。すっかり様相が一変している。
僕がいった頃は、まだほとんど注目されていなかったのが、ここ3年くらいで急激に話題になったらしい。NHKや「クロワサッン」など、あちこちのマスコミが訪ねてきているらしい。
高村さんの畑は標高150メートル、さらにその上の250メートルのところまでといくつかあって、栽培をするには大変な立地にある。ここで高村さんは有機栽培でヒエ、アワ、キビ、エゴマなどを
作っている。作った作物はほとんど直接消費者に販売されているという。
翌日、二戸駅前の地元農家の主婦が始めた雑穀料理の店「つぶっこまんま」で食事。いただいたのは、「雑穀らーめん」、「雑穀お膳」。
お膳がすごく凝っている。雑穀と古代米のごはん、ヒエを使ったフライ、雑穀入り餃子、タラの芽、ヒナ竹のエゴマソースかけ、雑穀入りきんちゃく、ヒエ入りレアチーズケーキなど。どれも素朴でお
いしくいただいたが、いちばん気に入ったのは、タカキビの団子をつかったぜんざいの「ヘッチョコだんご」であった。
実は、僕は全国直売所研究会なる会に入っている。というのも、僕の本「生産者のためのスローフード入門」を出したベネットの青木隆夫さんが始めたもので、誘われて入ったのだ。直売所の研究会発足で会ったのが、なんと二戸駅前の「ふれあい二戸」で、こちらにもちょいと顔をだした。ここは平成7年から始まったグループで、駅前の新店舗になったのは平成13年から。55名の農家の構成で、とれたての農産物を販売している。売上げは年間一億2千万円とのこと。高村さんの雑穀も扱っている。問合せが多く品物がなくて困っているとのことだった。そうしてなんと、東京から偶然にも青木さん自身も現れた。
二戸を後にして、ここ2年で突然雑穀で有名になった花巻に向かった。花巻は、畑を雑穀用に事業整備を行い、農家とJAが連携して、大型機械をいれての大々的な雑穀生産を始めたばかり。国内生産の36%も占めるまでにいきなりのし上がった。うまく時代にのっている。代表の伊藤正男さんという方がかなりのやり手で、村をまとめ、売り先を生協を始め大規模のところの窓口をみつけ、補助金をうまくつかって機械化、出荷場、加工所まで整えていた。地域の伝統食をブランド化して売り出すということを見事実行していた。
それにしても雑穀の新しい動きには、感心するばかりだったのだが、一方で、がっかりしたこともある。二戸駅周辺や花巻駅郊外の景観のひどさである。安直な建物と派手な看板の店がどんどん建っていて、周りの情景を台無しにしている。とくに二戸などは山間地で山も川も綺麗なところだけに、もっと町並みのデザインを考えてほしいと思ったものだ。日本は岩手に限らず、地方の駅周辺や郊外の無造作で全体のデザイン性の欠落、貧相な建築群にはうんざりさせられるのだが、久しぶりの二戸もそうであって、こればかりには正直、失望させられたのだった。
■掲示板
農業と地域と商店の人と人の仕事を繋ごうと始めたプロジェクト。
山梨の小麦、徳之島の塩、徳之島の黒糖、北海道の小豆を使い、横浜・東京のパン屋さん18店舗が連携した「幕末アンパン」は大評判です。
現在、確認できたところで、以下の媒体に紹介されています。みなさんのご支援感謝します。
なお6月6日より、横浜のプロジェクトメンバー澤畠光弘さん、加藤晃さんが徳之島に入り、他の食材との新しい商品開発に入ります。
http://www.kusizawa.com/
◎「幕末あんぱん」以下のように報道・放送されています。
*2月26日(土)SBS静岡放送「澤木久雄のとれたてラジオ」
*3月 3日(木)「FM東京」(AM6:10)
*3月 4日(木)東京新聞全国版
*3月24日(木)「タウンニュース」横浜ミニコミ誌
*3月30日(水)J−WAVE「ロハス・モーニング」
*4月9日(土)TBSラジオPM1:00〜3:00
「小堺一機サタデー・ウィズ」生放送!
*4月11日(月)読売新聞神奈川版朝刊
*4月12日(水)朝日新聞朝日新聞神奈川版朝刊
*4月12日(水)神奈川新聞朝刊
*4月12日(水)神奈川テレビ放送
*4月12日(水)FM東京PM:1:55放送
*4月12日(火)NHKテレビ「首都圏ネットワーク」PM6:40
*4月12日(火)日本テレビAM4:30ニュース
*4月12日(火)日本テレビAM5:30ズームインSUPER
*4月12日(火)「毎日新聞」デジタルメディア
*4月12日(水)ケーブルテレビ(横浜・北部)放送
*4月13日(水)朝日新聞マリオン21で紹介
*4月13日(水)しんぶん赤旗
*4月13日(木)大島新聞(奄美大島)
*4月19日(火)NHKテレビAM11:13頃「こんにちは1都6県」」
*4月19日(火)FM NHK横浜「横浜ポートスタジオPM6:00〜7:00
*4月21日(木)サンケイリビング新聞
*5月 2日(水)Uケーブルテレビ(横浜・鶴見・港北)放送
*5月 6日(金)東京FM「よんぱち〜WEEKEND MEISTERS〜」
*5月 8日(日)神奈川新聞第2弾・暮らしの経済
*5月13日号HANAKO(ハナコ)掲載予定
*5月15日(日)BS-I(TBS系デジタル放送 チャンネル161)
*6月 4日(土)KKB鹿児島放送テレビ「スロースタイルかごしま」
その他、
*「天上大風」春号(学研)掲載
*「農業共済新聞」3月2週号
*「島へ」2005年3月号掲載
*「毎日が発見」2005年5月号掲載
*4月20日小学館「本のまど」掲載
*4月22日号�蠅僂鼻崗霾鷸錺僖鼻弖悩棔 �
●問合せ・入手先
〒221-0014横浜市神奈川区入江1-32-6
�蟠�澤電機製作所 澤畠 光弘
TEL 045-431-1178 FAX 045-431-1121
http://www.kusizawa.com/
■第5回 それいゆ交流セミナー
『価値観の変革 スローフードを通してビジネスを考える』
◎セミナー&交流会スケジュール
開催日: 6月15日(水)19時から20時30分
※セミナー:90分
講 師: 食環境ジャーナリスト 金丸 弘美氏
会 場: 「女性と仕事の未来館」
東京都港区芝 5-35-3
※JR田町駅三田口(西口)より徒歩3分
地下鉄都営浅草線、三田線三田駅A1出口より徒歩1分
会 費: 3,500円(税込)
※定員40名になり次第、受付終了とさせていただきます。
お問い 合わせ先:「それいゆ」事務局
担当:石川、昌原(まさはら) TEL:03-3779-1261
9時30分〜17時30分(土日祝祭日はお休み)
http://www.e-soleil.biz/seminar/kanemaru/kanemaru.html
http://www.e-soleil.biz/
■テレビ出演:テレビ番組の内容がそのままHPになりました。
家族が住んでいる徳之島の様子も紹介しています。
『スロースタイルかごしま 〜 スローな鹿児島再発見 〜』
6月4日(土) 15:00〜17:25 放送分
http://www.kkb.co.jp/jisya/slow/slow-4.htm
http://www.kkb.co.jp/jisya/slow/slow-6.htm
■好評発売中!!
『ゆらしぃ島のスローライフ』(学習研究社)
金丸弘美著 絵・唐仁原教久
定価:1300円 四六版 176頁
・NHKラジオ『私の本棚』の連続朗読番組になったほか、
新聞、雑誌、ラジオなど90媒体で紹介されました。
本の購入はアマゾンから。
http://www.amazon.co.jp/
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