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  旅日記 no.087
「アンジェラ」
2006年4月12日
リュック・ベンソン監督の新作「アンジェラ」
 パリを舞台とした小品。モノクロで撮られているのが、逆に新鮮。テーマがテーマだけに、あえてモノクロにして、その現実のなかの非現実のリアリティをもたせたのだろう。背がすらりとしたブロンドのボブヘアのアンジェラを演じるリー・ラムスッセンと、小さいいつも右手をポケットに突っ込んでいるモロッコ系のアンドレを演じるジャメル・ドウブーズの組みあわせが面白い。
 この映画で素晴らしかったのは、パリのモノクロの美しさ。あえて早朝と夜に焦点をしぼっているようなのだが、これはカメラマンの作品かと思うほど。撮影監督は「二キータ」「レオン」のティエリー・アルボガス。
(4月11日 アスミック・エース)