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  旅日記 no.100
「シンポジウム2006年in奄美」
2006年7月12日
こんにちわ、金丸弘美です。
今日は「シンポジウム2006年in奄美」のお話

 奄美大島に行ってきた。「全国ふるさと市町村圏シンポジウム2006年in奄美」のパネラーの一人として呼ばれたのである。
主催は、「全国ふるさと市町村圏協議会 奄美群島広域事務組合」である。北海道から沖縄まで、約100名もの人が集まった。テーマは「スローライフ産業と地域振興」である。

司会は、千葉商科大学政策情報学部教授の宮崎緑さん。パネラーは、マーケティングプランナーの浜崎伸夫さん、奄美市企画部長の花井恒三さん、沖縄県東村ふるさと振興�蠅了馨訥衢困気鵝△个靴磴笋淆実篠垢留�篤次さん、それに私である。

僕は、奄美のことを書いた著作『ゆらしい島のスローライフ』(学研)で、すでに島の自然景観と長寿の食を生かした長期滞在プランを紹介している。子ども達の体験授業の開催。空き家を生かした長期滞在。自然豊かな小学校での留学制度。島全体を生かしたロケーション誘致のフィルムコミッションなどである。

そのことを話した。また、ぜひ長期滞在で空き家を一つ提供していただければ、モデルケースを作るとも話した。このことは、あちこちで話しているのだが、これは仲間に呼びかければ、すぐにでも実現できるだろう。実際、徳之島で東京からの農業体験と島の食材を使った料理のもてなしのツアーを行い、これがモデルで、島独自のツーリズムに繋がっているのである。

さらに2004年には、徳之島と沖縄大宜味村の1200名の食の比較調査を行い、それに基づいたシンポジウムと町のツーリズムが実現し、大きな反響を呼んだ。さらに調査の基づいての食のブランド化を提案して、その予算も付き、現在、島の役場と保健センターで進めるところまでになった。この食の調査は、大分県竹田市でも行いたいと、現在、計画中である。

シンポジウムは、地域の自然資源や景観などを生かして、長期滞在や癒しや体験や食文化で、多くの人にきてもらうということでは、全員が一致した意見で、すでにいくつかの試みが進み、実現しているものもある。なかでも沖縄県東村は、バンガロー、キャンプ場の施設を持ち、海での体験を盛り込んだツアーやエコツーリズムで、今や年間26万人まで集めるようになったという。

東村の代表の山城さんの話で、とても印象的だったことがある。
それは村の自動販売機を廃止したいと、持ち主を一人一人訪ねたというのである。賛同はしてもらえなかったが、しかし、粘り強く通ううちにメーカーも折れて、町の景観を損なわないようにと、すべてグリーンで統一したという。

こんな話を持ちかけたのも、僕が、地域の景観を損なうものに自動販売機がある、それを撤廃すべきだと、発言したからだ。撤廃できなくとも、ハワイのように、すべて建物の中に入れて、そとの景観に配慮すべきだろうと話した。その話に、山城さんが答えてくれたのである。

全国を訪ねて、ひどくがっかりするのが、無秩序な建築物や看板などに加えて自動販売機がある。どんな農村にも島にもある。赤いけばけばしい色が、自然景観を台無しにしてしまっている。これでは、エコツーリズム、グリーンツーリズムもあったものではない。まず身近な景観の独自性を保つことから始めて欲しいと思うのだ。

それだけではない。空き缶が、あちこちに捨てられるのである。
その被害は、実は田んぼと海に行くのである。田んぼには、空き缶が投げ捨てられる。それが、多くの農家を悩ませる。徳之島の海岸に空き缶が打ちあがる。景観を損なうだけではなく、田んぼや海の清掃を考えると、大きな間接的な被害と地域負担だろう。

さらに、自動販売機の清涼飲料水が、子どもたちのアレルギーや糖尿など、また大人たちの肥満を始めとする、生活習慣病の温床にもなっている。多くの砂糖を含む清涼飲料水が、糖分の摂取過多に繋がっているのである。実は、全国の行政マンが集まったこの会で、個人的に話してみると、農村や山村に自動販売機があることを、憂えている人がたくさんいることがわかった。

今、町おこしで、注目を集めている三重県のモクモクファームには、一切自動販売機がおいていない。そのかわり、地元でとれた果樹のジュースや、牧場のミルクや、柚子のジュースなど、どこでもスタンドやレストランなどで飲むことができる。それが地域の活性化と独自性、なにより、遠くへきてよかったという喜びをもたらすのである。

金丸弘美
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