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  旅日記 no.076
「モクモク流農村産業研究所」
2006年1月25日
こんにちわ、金丸弘美です。
今日は「モクモク流農村産業研究所」のお話

 久しぶりに三重県の「モクモク手づくりファーム」に行ってきた。
東京も雪だったが、三重の伊賀の里も雪景色。さすがにいつも人の多いモクモクも、この日は、お客さんはまばらだ。今回の目的は、木村修社長と吉田修インタビューを行うためである。モクモクは、毎回行くごとに、あたらしい取り組みが始まっている。

昨年、なんとジャージーの牧場と宿泊施設を作ってしまった。ちなみにジャージーとは、イギリスチャネル島が原産という茶色の小型の牛。28頭を飼育している。毎朝ミルクを搾り、ノンホモ、ホモジナイズの2タイプのミルク。チーズの製造販売。レストラン向けのヨーグルトを作っている。

チーズの担当の女性は、フランスに3ヶ月のチーズ研修に行って学んできたという。できたチーズはミルクのよさをいかした実に上品で優しいタイプ。レストランでいただいたヨーグルトは、まろやかでねっとりとミルクのうまみが口に広がる、最上のものだった。

モクモクのすごいところは、若い人たちが、「ここで学びたい」といえば、国内海外問わず、どんどん行かせてしまうのだ。このところを吉田専務に尋ねたら、「うーん。僕は特別なこととは思ってない」という返事。普通でしょう、という感じなのだ。そのところがすごい。

宿泊施設は、コテージタイプの丸いドーム型。冷暖房完備で、中は木を多く使った快適な空間。外には小さな風車が廻っていてる。泊まった人は、希望すれば、朝の乳搾り体験ができる。そうしてモクモクや近郊の農家で栽培した農産物を使ったレストランで食事をするのである。この宿泊施設を使って、これまでの木村社長と吉田専務の人脈からの、研修事業を始めた。

施設のフロントの隣には、小さい円形ドーム型の研修室があって、そこで、一泊二日のセミナーが行われていた。「いろんな研修に行ったが、実務実践的なものが少ない。そこで、これまでの人脈のなかでの、メンバーに参加してもらい、また宿泊施設の利用も考えてセミナーを始めた」と吉田専務。すでに4回目。

今回のテーマは「日本最強! 「食」の通信販売・オンラインショップセミナー」。講師陣をみたら、モクモクの通販の担当の中奥陽子さん。モクモクは通販での販売は4億5000万円だという。

沖縄教育出版常務取締役の前泊重也さん。沖縄教育出版は、もともとは出版社だが、現在は、ウコンを中心とした健康食品の販売を行っている通販会社。15億円の売上げをあげる。

松崎地域計画本舗の松崎了三さん。松崎さんは、「柚子ぽん酢」「ごっくん馬路村」など、柚子加工品で有名になった高知の馬路村農協のアートディレクターである。馬路村は人口1200人の農村だが、柚子の加工品は、今や売上げ31億円。通販は15億円にもなる。

三重を中心とした20名ばかりが参加していたが、「夜にわいわいと、仲間になりネットワークを築いていくのが目的」と木村修社長。このセミナーは、木村社長、吉田専務を中心に作られた(有)モクモク流農村産業研究所の主催という形になっている。農業と食を基盤に立ち上げて、今や30億円という売上げになったモクモクには、多くの人たちが研修に来る。一方で、木村さん、吉田さんには、町おこしや企業の再生の話が、やたら舞い込む。そこで、その受け皿を作ろうと、研究所が立ち上がったということらしい。

このセミナーをみていて、感心したのは、モクモクのスタッフの担当者も発表の機会を設けていること。それによって、外部のノウハウも吸収できるし、モチベーションもあがる。それに、交流も広がるという形になっている。僕も、講師依頼をされたのだが、参加するのが楽しみ。ということで、また近々、モクモクに行くことになる。


■講演のお知らせ
・日時 2月2日 10:30〜11:30
・テーマ さが農業まつり「地産地消と食を考える」
・講師 金丸弘美
・会場 佐賀郡川副町「有明佐賀空港東特設会場」内特設コーナー「テーマ館」
・連絡先 JA佐賀経済連 事業改革推進部
 電話0952−25−5182

■先進地視察のお知らせ
・視察地 株式会社グラノ24K ぶどうの樹
http://www.budounoki.co.jp/
 福岡県遠賀郡岡垣町手野195 TEL 093-282-2226
・日時 2006年2月4日(土曜日)現地11:30〜15:00(
 朝9:15分唐津浜玉中学校前、朝9:00佐賀県庁前よりマイク
 ロバスで出発。送迎あり。帰着17:30分予定))
・会費 会員7000円、会員外8000円(往復バス代、視察費用、
 食事代、講演費用、資料代、すべて含む)
・問合せ申し込み 事務局 白濱美保子  Tel/Fax,0955-42-6435・
 主催 オリザ・ジャポニカ・クラブ(代表・金丸弘美)
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■奄美・徳之島に移住した家族と島の人々の物語
『ゆらしぃ島のスローライフ』(学習研究社)
 金丸弘美・著 絵・唐仁原教人
本の購入はアマゾンからhttp://www.amazon.co.jp/

「一度しかない大切な人生だ。この本を読まずに
ただ流されている生き方なんて俺は嫌いだ」
(東京農業大学教授 小泉武夫)

◎毎日新聞ニュースサイト「毎日インタラクティブ」で連載中。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/yurachi/
◎生島ヒロシ司会『エイジング・ジャパン-AgeingJapan-』
『金丸弘美のス農フ−ドな旅』詳細http://www.ageingjapan.tv/

◎金丸弘美正式ホームページ
http://210.255.173.147/tml/kanamaru/kanamaru10.html