こんにちわ、金丸弘美です。
今日は「食文化と地域活性化」について
農水省で「食文化を核とした観光的な魅力度向上による地域活性化調査」という報告書がまとめられているが、その中間報告の委員として呼ばれて、全国13箇所のレポートの説明会と会議に出席した。声がかかったのは、これまで全国を廻ってきたことで、アドバイスをして欲しいというのが、理由らしい。
僕としては、いろんな各地の状況を別の角度からみれることもあって、喜んで出席した。
13箇所とは、
�‥租�野菜や雑穀などの地域伝来品を活用した地域活性化 北海道美瑛町の「赤麦を守る会」、岩手県花巻市「イーハトーブ雑穀村」、奈良県奈良市「NPO法人清澄の村」。
��地域内資源循環を基盤とした地域ブランド確立手法山形県長井市の「レインボープラン」、佐賀県伊万里市「NPO法人はちがめプラン」、宮崎県綾町「農林振興課」。
�4覿氾�との連携による地域農業の活性化
岩手県一関市「食のむら」
香川県内海町「ヤマヒサ」
大分県宇佐市「安心院イン松本イモリ谷苦楽分」、
�ざ薪變鼠�の復活とグリーンツーリズムの推進による地域活性化
岩手県久慈市「山根六郷」
奈良県葛城市「農事組合法人當麻町特産加工組合」
大分県竹田市「竹田研究所」、などである。
現在、農業の現場は、統合が始まっている。大型化にするか法人化にするか、集落でまとまるか。いずれにせよ、個人の小さな出荷するだけの農家では、今後生き残れない。農業生産だけでは、経営的にも運営は無理である。また地域も農業やこれまでの観光では、存続はおぼつかないところがほとんどだろう。
そこで、さらに一歩進んで、農業景観を生かしたツーリズムや、自然循環型農業での地域の循環の仕組み、新たな農産物のブランド化が必要になってくる。
その新しい取り組みが行われている地域の調査なのである。これらを示すことで、各地域の町づくりの参考にしてもらうというのが、意図されているところ。しかし、新たな取り組みは、ほとんどが、まだ始まったところで、むしろこれからというところが少なくない。
調査のなかで、もっともバランスよく、現時点でうまくいっているのは、雑穀村ごと新しい機能性食品として商品化した岩手県花巻市「イーハトーブ雑穀村」、農家民宿を主体としたツーリズムをしている大分県宇佐市「安心院イン松本イモリ谷苦楽分」、自然景観と農業を連携させた観光事業をしている大分県竹田市「竹田研究所」、有機農業と自然景観をうりとした宮崎県綾町「農林振興課」といったところだろうか。
いずれもこれまでの地域にあったものに、加工やサービスや地域の景観や、自然なのどの特性を組み合わせて、新たな地域の個性作りをうまく創造しているところである。今後、地域にあるものを新たに再構築して、提示していくマネジメント力が必要とされる。農業だけでも商業だけでも観光だけでもだめである。またこれまでの価値観やインフラでは、うまくいかない。もう一回組み直して、ころまであるものをもう一度、提示の仕方を考えなければならない。
しかし、あらたな兆しがあちこち出てきている。それらを紡いでいくのが、僕の役割だと思っている。会議の後、すぐに大分県に向かった。というのも、大分で読売新聞社の「食育フォーラム」に参加するためである。このコーディネーターをつとめたのが、竹田市で食育を推進していた保健所の本山秀樹さん。現在は、「ごみゼロおおいた推進室主幹」である。
フォーラムのメンバーも素晴らしかった。津久見市の保育園の調理師児玉磨代さん、竹田市健康増進課の堀田貴子さん、フリーライターの高橋陽子さん。いずれも地域現場での実践家である。すぐれた取り組みをしている。児玉さんは、保育園で野菜を作ったもので給食や農家の体験などをしている。堀田さんは、地域の農家や料理家を結びつけた食の体験などをさまざまに試みている。
高橋さんは、若者の食の実態調査をする一方、地域の食の調査や食の集いの仕掛けをするなど、みなさんすぐれた実践をされていて、もう感激である。
本山さんが、僕を4年ほど前に竹田の講演に呼んでくれたおかげで、竹田という素晴らしい町づくりを知った。そうして、今回は、またあらたな出会いを作っていただいた。この一年、60箇所に行ったが、もっとも気にいったのが、大分県竹田市である。竹田にいったのは2度。一度はたっぷり一週間かけて町を巡った。自然景観、水、棚田、商店街、農家民宿、それぞれの土地にあったものをうまく生かしている。また、新しい国の補助も上手に使っている。もっとも理想的な、今後のあるべき姿を提示しているといっていい。
そんなことを思っていたら、大分県の依頼で、来年度(平成18年)の「食育推進事業」で食育アドバーザーとして竹田に行くことになった。竹田で、食育を外部の視点から見て、それを活性化にまでつなげるサゼッションをする役割である。もっとも気にいった土地に行けること、なおかつ、これまでの全国を巡ってきたことが役立てそうなこと、なにより新しい試みに胸躍らせている。
■「食育」をテーマに本を書きました。僕の1年ぶりの新刊です。
イタリアでのスローフード協会の食のワークショップや、静岡の小学校の「おにぎり」での味覚の講座、徳之島での1200名の長寿の食の調査と町を巡るワーキング、全国の学校給食の現場など、自ら参加したものをメインにまとめました。
ぜひお読みいただけると幸いです。
・書 名 『子どもに伝えたい本物の食』
・著 者 金丸弘美
・発売日 2006年3月15日
・価 格 1、680円(税込)
・出版版元 NTT出版
・ISBN 4−7571−5056−3
・問合せ先・申し込み NTT出版 遠藤・今井
電話:03−5434−1001
FAX:03−5434−1005
・インターネット書店 Amazon.co.jpから注文ができます。
『子どもに伝えたい本物の食』
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◎学校給食での「食育」は、月刊誌「ソトコト」で毎月連載中です
http://www.sotokoto.net/top.htmlこれまで秋田から沖縄まで紹介。
◎全国「食」の活動は毎日新聞デジタル「ゆらちもうれ」で連載中。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/yurachi/
◎「日本農業新聞」で「こころの一冊」を連載中。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/
◎月刊「学校給食」で新連載開始!!
http://www.school-lunch.co.jp/
◎金丸弘美正式ホームページ
http://210.255.173.147/tml/kanamaru/kanamaru10.html
・ライターズネットワーク
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・日本ペンクラブ
http://www.japanpen.or.jp/
・ニッポン東京スローフード協会
http://www.nt-slowfood.org/