こんにちわ。金丸です。
今日は、「大妻女子大学の生徒たち」の話です。
「弁当の日 食べ盛りの君たちへ」佐藤剛史編（西日本新聞社）の書評を「日本農業新聞」
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/に頼まれて書いた。この本は、九州大学で始まった生徒たちによるお弁当の日が紹介されている。そもそも「お弁当の日」は香川県の高松市立中学校の竹下和男先生が小学校の校長時代に始まった。
児童たちに親が手伝わずに年に2回だけの「お弁当」を作る。そこには創作、創造、思い、家族のつながり、会話など、さまざまなドラマが生まれる。竹下先生と東京のシンポジムでお会いして、その活動とドラマに感動をした。その後、大ぞの千恵子さん(義姉）に頼んで、大阪の講演にきていただき４００人以上が集まり大好評だった。
竹下さんのお弁当の日が伝わり、九州大学では大学生で実施されそれが広がっている。その本が僕の手許に届いたというわけだ。よく考えたら、僕は昨年から大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科で、非常勤講師をしている。妻の早苗から「授業でお弁当の日をすれないいじゃない」と言われた。
そうだ、竹下先生の「お弁当の日」に感動したのなら、自分でやればいいじゃないか！！ と思いついた。竹下先生にメールをしたら「嬉しいです。東京の大学でも始まりますか。東京がアツイですね」と喜びの返事がきた。
さっそく学校に許可願いを出して、お弁当の日を実行に移すことにした。その前に、本で大学生の食生活のアンケートを実施したとあったので、僕も生徒へ行うことととした。生徒は１２０名もいる。アンケートの回答は８２名。びっくりする結果が出てきた。
朝ごはんを食べているのは６４名。まったく食べていない生徒は3名。どきどきが15名。このうちご飯は４０名。パン中心が３９名。コンビニやファストフードですましている生徒が１２名あった。夕食を外食で毎日している生徒は3名。毎週、週に何回、月に数回を加えると７２名にものぼる。外食はレストランが６７名で、居酒屋が２５名あった。
家族と暮らしているのは６５名、一人暮らしは１７名。大学生になって味噌汁を作ったことがない生徒は３５名。魚料理をしたことがないというのは４９名。ご飯を炊いたことがない生徒は１４名もいた。
ファストフードの利用は週一回が２９名。数回が１１名ある。コンビニの弁当やおにぎりを食べるのは週一回が３０名。数回利用するのは３２名にもなる。また清涼飲料水を毎日飲んでいるのは２２名。週に数回が２６名。どきどきが１８名もあった。チョコレートやお菓子を毎日食べるのは２３名。週に数回が３４名。ときどき食べるが２３名もある。自分で料理をまったくしない子は３８名もあった。また運動をしていないこは４１名になる。
体調の悩みを尋ねると、太っているが５６名、肌が荒れているが４９名、便秘が２３名、生理通が２１名、生理不順が１７名、アトピーが4名、花粉症１４名、不眠１０名、疲れやすいが３９名、朝起きれない２８名という結果である。
前回のアンケートで圧倒的に多かった関心は、美容とダイエットだったのだが、今回の食生活のアンケートでは、不規則な生活リズムと食生活の偏りが、肌荒れや疲れなどを招いているということがわかる。まだ１９歳なのに、これではお母さんになったら、自分のからだがおかしくなってしまう。
お弁当の日の前に、アンケートの結果から授業を進めた。生活のリズム、食生活のバランス、運動が、肌を美しくすること。便秘にもいいこと。化粧品では美しくなれないこと。内面から美しくすることが大切なこと。食生活をできるだけご飯を中心に野菜類や魚や大豆や海藻類ととること。運動をすること。などである。
そこで、最初のお弁当の日は5月２6日で、テーマは「からだにおいしいお弁当」。食バランスを考えてもらう。2回目は「人にやさいしいお弁当」で、もちよりのパティ形式。3回目は7月２８日で「旬を彩るお弁当」である。どんなことになるのか楽しみ。１２０名のお弁当は壮観だろう。これを全部写真に撮って、紹介する予定だ。
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TEL（03）3524-9572 FAX（03）3524-9675
【本書の内容およびデータ等に関するお問い合わせ先
編集／小針かなえ kohari@sotokoto.net
営業／志村みどり shimura@sotokoto.net
旅日記 no.190
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