こんにちわ。金丸です。
今日は、「地方の元気再生事業」のお話です。
今日から新年度になって、国の新しい方策が次々と打ち出されている。内閣府では平成21年度の「地方の元気再生事業」の推進をおこなっていて、新規提案募集をおこなっている。↓
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/genki/090306/boshu.html
予算は平成20年度から150%増額の37・5億円。ソフト面での補助金。これまでの建物や道路といったものではなく企画に対するもの。内容は地域の総合的な視点にたって活性化し、かつ独自性があり持続性のある内容が求められている。
これは地方交付税が減額されて、かわりに地域政策提案で、その企画内容によって、補助が割り増しするというシステム。地方行政も財政的には苦しい。補助を増やすには、地域の特性にあった提案を国に出さなければならなくなった。
それぞれの独自性と積極性が求められる時代になった。これは、昨年、僕がかかわった総務省地域力創造アドバイザー事業も同様で、企画力が求められている。こちらは「人材育成支援」を目的としている。 ↓
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080613_1.html
総務省の事業も平成21年度も実施されることとなっている。
地域の企画力が求められている。かつてのように議員さんが東京に陳情して、なにか予算をつけてもらってくるという時代は、終わろうとしているのだろう。これからは、どれだけ情報と企画能力をもっている人を持つかという時代になるのだろう。
企画力の求められる補助金だが、そのなかで新たに、人を送りこむことによって、交流や触れ合いや学びを生み出す仕組みも作られ始めた。その一つが、文部省と農林水産省との連動で始まった「子ども農山漁村交流プロジェクト」。小学生たちが農村に泊まり体験をするというもの。すでに何箇所で試みが行われいる。今後は、毎年120万人動員予定だという。
http://www.ohrai.jp/kodomo/
農水省では3月『田舎で働き隊!』事業(農村活性化人材育成派遣支援モデル事業)というのも、つい最近試みられた。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/zinzai/index.html
これは田舎に試験的に短期で働きに行くのに、交通費と日当が出たもので、参加者には好評だったようだ。
さらに、4月に入って、総務省から「地域おこし協力隊」という新しい制度の発表があった。総務省の報告によると「都市部の若者らを地方自治体が報酬付きで募集し、1〜3年間農林水産業などに従事してもらう」ということとなっている。これには「1人350万円を特別交付税から措置する」とある。
「09年度は全国で300人程度を想定しており、3年後には毎年3000人規模を目指す」とある。これは、都市部の失業対策と地方の過疎化や農業・漁業支援などの両方を兼ね合わせた内容だ。これも地方側から企画を提案しなければならない。
総務省で財政支援がされる。また、「移住・交流推進機構(JOIN)
http://www.iju-join.jp/などを通じ、自治体が隊員募集する際の広報のほか、地域活性化に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)や大学との橋渡しについても支援」とある。
こうやってみていくと、国の支援事業が大きく変化していることがわかる。それにNPOの連携やNPOでも支援を受けることができるものも多くなっている。ただ、支援をうけるには、地方側の企画力と受け入れの窓口、それにプログラムの作成、コーディネーターの存在が重要になってくる。
■食をテーマにした地域活性化の政策提言を書きました。
「クオリティの高い食のネットワーク化は町を活性化させる」↓
http://www.hitozukuri.or.jp/jinzai/seisaku/81sien/01/10/102.pdf
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