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  旅日記 no.246
『早寝、早起き、朝ごはん』
2009年6月17日
こんにちわ。金丸です。
きょうは『早寝、早起き、朝ごはん』の話です。

人の出会いとはありがたいもので、視野をぐっと開いていくれる。
5月30日に淡輪種学校の「早寝、早起き、朝ごはん」のシンポジ
ウムに呼ばれた。大阪では4月11日の堺市についで2度目。じつ
は、この催しは義姉の大ぞの千恵子さんの仕掛け。

この日の基調講演は陰山英男さん。陰山さんは、立命館大学 教育開発推進機構 教授(立命館小学校副校長兼任)。ほかに文部科学省・中央教育審議会 教育課程部会委員、内閣官房「教育再生会議」 有識者委員、大阪府教育委員会教育委員のメンバーでもある。

もともとは小学校の教諭で、兵庫県朝来(あさご)町立(現朝来市立)山口小学校教師の時代に反復練習で基礎学力をつくることを行い多くの子どもたちの学力の向上をさせたことで注目を集めた人だ。その基礎学力とは、百マス計算や漢字練習の反復学習や音読といった手法である。

その学力向上の話しで、もうひとつ重要なこととしてあげられたのが、早寝、早起き、朝ご飯、である。あとで知ったのだが「食育基本法」なる標語は、陰山さんの提唱からきたらしい。学校でいくら、基礎を作ることをしっかりしても、家庭での生活リズムが崩れていたのでは、子どもの学力を上げることができない。と、はっきり断言された。

とくにテレビやゲームなどで、2時間を超えるような習慣になってしまうと、年間を通すと、その総時間は、学校で学ぶ時間よりはるかに多くなってしまうという。また塾通いなどが加わると、子どもが、家庭生活で疲れて、夜更かしになる。朝起きれないと、疲れが残る。それに朝ごはんを食べない、おろそかにするということとなると、集中力がでない。集中力がでないと、学校での授業が実に入らないという悪循環になる。

大阪の岬町立淡輪小学校で、学校の親を中心としたものだった。この学校は、大阪でも和歌山県の近くにあり、そばは海で、古い建造物も多く、まだ自然環境にも恵まれたところだ。シンポジウムの前に時間があって、校長先生と話をしていたら、2008年に全生徒509名の生活調査をしたアンケートがあった。

アンケートを見ると、「きのう何時にねましたか?」は、10時以降は33パーセントにあたる170名もある。睡眠不足と答えた児童は121名で24パーセントもある。睡眠不足の理由は「テレビ、ゲーム、パソコン」が圧倒的で49名。眠れないというのが35名。

このデータを観て陰山さんは、参加者の親たちに向かって「これじゃ、子どもたちの将来アウトですよ。先ありませんよ。すぐに変えなきゃ。いくら学校が学力向上やっても家庭の協力がないと、子どもの学力は向上しません」と、語った。とくに、「テレビの2時間以上はだめです」と断言された。

なるほどと、初めて、陰山先生と僕の取材してきた学校給食の意義がぴたりと合致した。東京に戻ったら、シンクロの監督の井村雅代さんのサイン入りの本が届いていた。これはスポーツの本だが中身は教育の本であった。しかも熱い。情熱の本。ここも食の大切さがしっかり書かれていた。つまり教育もスポーツも「食」がかなめなのだ。

これで今後の新たな方向性が見えた。このあと、熊本県御舟町の学校給食の講演に、そして、秋田県横手市の食のアドバイザーででかけた。食と学力づくりの地域づくりの明確な方向を手法が明確となってきた。調査データを徹底に行い、そこから地域の課題とビジョンを作り出すことだ。今年は、地域づくりに、食の新しい展開を作りたいと勇気をもらった。

■環境シンポジウムに参加します。ぜひお出かけください。

メインの講演は『生物と無生物の間』『動的平衡』など、
いまやベストセラー作家の福岡伸一さんです。

環境シンポジウム 生物多様性を守るためにできること
http://www.city.okazaki.aichi.jp/sisei/090515/mo/17.htm

日時/6月27日(土) 午後1時30分〜4時30分
■場所/せきれいホール(朝日町)

■内容/
(1)基調講演/分子生物学者 福岡伸一氏
(2)リレートーク 環境基本計画発表
 食環境ジャーナリスト 金丸弘美氏
 フリーアナウンサー 富永美樹氏
 環境まちづくり市民会議委員

■定員/500人(先着順)
■入場料/無料(要入場整理券)
■申込方法/6月1日(月)から、はがきまたはEメールで代表者の
(1)郵便番号・住所
(2)氏名(ふりがな)
(3)電話番号
(4)入場希望人数・氏名(5人まで)
を記入し、
〒444-8601 愛知県岡崎市十王町2丁目9番地
岡崎市役所 環境総務課「環境シンポジウム」係へ。
環境総務課(福祉会館5階)にある申込書でも可

環境総務課地球温暖化対策班 TEL 0564-23-6685
E-mail ondankataisaku@city.okazaki.aichi.jp

■その他/参加者に記念品進呈

金丸弘美(食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー)
◎総務省 地域力創造アドバイザー
http://www.soumu.go.jp/ganbaru/jinzai/pdf/b022.pdf
◎メールマガジンhttp://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/9697.html
◎ホームページhttp://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php
◎日本ペンクラブhttp://www.japanpen.or.jp/
◎ライターズネットワークhttp://www.writers-net.com/