こんにちわ。金丸です。
今日は「高松市丸亀商店街食のプロジェクト」の話です。
高松市の丸亀商店街に行きもほぼ5回目で、やっとプロジェクトの骨子がまとまり始めて動き始めた。僕に与えられ役割は、リサーチや商品開発や人材教育といったことだ。11月おもだったスタッフが集まり会議をもった。
紹介をした福岡県の「グラノ21ぶどうの木」の小役丸秀一さんも参加していただくこととなり魚を使った鉄板焼きの店がオープンの予定。他に市場やイートイン、イタリアンなどが出店が決まっている。
丸亀商店街から市場までは10分ほど。これだけ近いところはない。
魚市場そのおのがそれほど大きくない。漁獲も小さく、魚種は豊富だ。周辺の農家も近い。有機農業に取り組む農家は香川県下で70名がいるという。さらに和三盆、オリーブなど、ここならではの生産物がいくつもある。
これらの農産物は魚類の調査を徹底して行い、四季と行事と料理を連携させたカレンダーを作成をするのがひとつ。商店街のレストランに四季の農産物や加工品を連携させるのがひとつ。品質の高いものを網羅することがひとつ。地域の食の体験や優れた食の加工品などのワークショップなどをリストをマップを作製するのがひとつ。
すぐれた素材の組み合わせから新たな商品ブランドと地域から発信するのがひとつ。これらの構想を市、県のブランドと食育事業と連携させるのがひとつ。高松市は日本でも進んだレンタサイクルの市としても知られる。そこで自転車とマップのツーリズムも構想に入っている。これらの活動はすでにあるものだが、これを商店街が中心に点を面に具体化するのがプランである。
幸い丸亀商店街は年間4回のテイストの高いフリーペーパーを発行をしており、さまざまなイベントも実施されている。そのためのスタッフがいる。地域のライターの山下亜希子さん、小西智都子さんなど書き手がいる。婦人会をふくめて女性陣の地域活動も盛んである。そこで連携して取材をすることとなった。モデル事例をつくり、さっそく近々、ワークショップを開催することとなった。
12月20日、現場をいくつか取材にでかける。午前中は、金時ニンジンをオーガニックで栽培をしている坂出市大屋冨町の松浦建夫さん宅。この周辺はかつて塩田で栄えたという街。その名残からしっかりした家並みが残る。松浦さんと4軒が有機に取組んでいる。かつてこの周辺でも大量に農薬が使われ農薬被害からなくなった人がいたという。そこで松浦さんは有機に転換したそうだ。
まさに「未来の食卓」の現実が目の前にあった。帰りに規格外で出荷できない金時ニンジンをどっさりといただく。せっかくの有機でのニンジン、これらを使い、ジュースやスープ、サラダやプリンなど活かせないかと話して、商店街に届ける。これらの生産者と情報をつなげて、実際ワークショップを展開するのというのが計画だ。
そのあと、魚市場の「海鮮食堂」を訪ねる。香川県魚市場の山本啓一さんの経営で、もともと倉庫だったところを改装して食堂にしたという。これまで価格の低迷している魚をより知ってもらおうと学校での料理会や公開講座などさまざまなことをしてきたという。今回のマップ構想や商店街との連携を話したら協力するという回答を得ることができた。
午後は老舗の醤油店で伝統的はむしろによる発酵をおこなっている(株)かめびしの17代目の社長の岡田佳苗さんに会う。店舗が昔のままで重要有形文化財である。伝統技術の継承と家屋の保存をいう形のプライドの高さには敬服。彼女は国際文化交流基金の仕事をかつてしていたという。日本の文化を知らないということに気づき、あとを継いでからというもの、自分たちの醤油と食とつながる文化継承を決心したという。彼女からも商店街の連携構想に承諾をいただく。
最後に厳選の津国浩さんの新店舗に出かける。津国さんは商店街の路上販売から始めて商店街の空き店舗での野菜市場を経て、新たに店舗をもった。彼のコーディネートの店も商店街に進出の予定。コンセプトの中心は、東京都羽村市の福島屋の福島徹さんが担当するとのこと。福島さんの店舗は、商品構成が産地直送のもの業務用のもの、新商品開発が連動しているところで、伸びているところだ。今後の展開が楽しみになってきた。
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