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  旅日記 no.203
「飯田市の農家民泊とワーキングホリデー」
2008年8月21日
こんにちわ。金丸です。
今日は、「飯田市の農家民泊とワーキングホリデー」の話です。

「月刊JA」8月号で、長野県飯田市の農家に宿泊をして農村で体験をする修学旅行のことを紹介したら、秋田から奄美諸島まで、多くの方々から反響がたくさんきた。そのなかには、あの「女性の品格」のベストセラーを出した坂東眞理子さんからのメールもあったのだから嬉しいのなんのって。
http://www.zenchu-ja.or.jp/public/index.html

なにせ、飯田市の農家450戸を組織して、農家に泊まる体勢を作り、昨年だけで、修学旅行の学校116校を誘致し、2万2000泊にもなったというのだから驚きである。経済効果は8億円。飯田市、おそるべし。

そもそも、僕でさえ、農家で泊まって修学旅行が成立するのか、実際に現場をみるまでは、なかなか信じられなかったのだから。行ってみてびっくり。千葉や大阪の修学旅行生が、続々と飯田市に大型バスで来ているではありませんか。

地元で行われている田植え、五平餅作り、そば打ち、渓流釣り、乗馬などなど、なんと163ものメニューが修学旅行用に用意されていて、子供たちが参加していたのだから、驚かないわけがない。

「月刊JA」では紙面がたりなくて書かなかったのだが、もうひとつ驚いたのが、飯田市では、農家で農作業をするワーキングホリデーが市のバックアップで行われていて、これにも仰天した。

なにせ、飯田市の農家で働くという県外の人が1300名も登録されていて、毎年、ボランティアで、500名近くが農作業の手伝いにやってくるという。受け入れている農家は92戸にもなる。
http://www.city.iida.lg.jp/waki/

農家は、宿泊と食事を提供するが、賃金は出ない。働く人は、無償で参加して農作業の手伝いをするものだ。この話も、最初、聞いたときは「ほんまかいな?」と思ってしまったのだ。これも現場に行くまでは、信じられなかった。ところが、農業の手伝いにきている人がたくさんいる。

何人かインタビューさせていただいた。一人は東京・葛飾区からきた40代の男性。一度参加して、気に入って3度目。将来は農業をしたいということで、今回は2週間滞在して農業を手伝っているという。もう一人は、東京・八王子からきた男性、もと大手のコンピュータ会社に勤務。定年後に、なにか社会的活動をしたいと、毎年、飯田にきているという。

ほんとにワーキングホリデーで来る人がいるんだと、びっくりした。最初に迎え入れた果樹農家の原博之さんのところで、いきさつを尋ねた。それによると、こうだ。秋以降、原さんのところでは、飯田特産の干し柿を作っている。この作業は大変な労働。

たまたまその様子を見ていたのが、お隣に臨時の作業所を作って仕事をしていた道路公団の人たち。彼らが、「土日は暇だからお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれて、干し柿を手伝ったもらったという。手伝いのお礼にと食事とお酒を提供したのだという。

その話を、原さんは、東京の従姉妹したという。たまたま彼女がリクルートに勤めていて、「それなら、一度、記事で、農業のお手伝い募集を書いてみようか?」ということで記事を書いてくれたのだという。記事が載るや、8名の人が応募してきたという。

そこで、飯田市市役所が、これを制度化できないかと、農家にもちかけた。ところが、ほかの農家からは「そんな、ただで働きにくるなんてありえない。やってもいいけど、無理だと思うよ」との話だった。そして飯田市では、正式に広告予算をとって募集をしたところ、大きな反響になったという。

現在は、募集してきた人を登録制にしてある。またインターネットで公募をしており、それで十分人が集まるという。飯田市の狙いは、飯田市での就農や定住のきっかけ作り。すでに何人か飯田市に居を移した人もいるという。いや、ほんとにびっくりである。

なお、飯田市の活動は、金丸弘美のホームページにも転載しています)
http://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php
ぜひぜひ、飯田市の活動、観てください!!
金丸弘美(食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー)
◎総務省 地域力創造アドバイザー
http://www.soumu.go.jp/ganbaru/jinzai/pdf/b022.pdf
◎メールマガジンhttp://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/9697.html
◎ホームページhttp://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php
◎日本ペンクラブhttp://www.japanpen.or.jp/
◎ライターズネットワークhttp://www.writers-net.com/
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発行元: 株式会社 木楽舎
TEL(03)3524-9572 FAX(03)3524-9675
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『読売ウィークリー』などで紹介されました。