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  旅日記 no.242
「新しい地域活性化が始まる」
2009年5月14日
こんにちわ。金丸です。
今日は「新しい地域活性化が始まる」の話です。

配信が2週間もあいてしまった。というのも連休中に16年ぶりの引越しをしたからだ。世田谷区の砧から調布市の多摩川沿いに移った。より静かな環境で生活そのものを変えて、新規一転、新しいチャレンジをスタートさせようと、思ったからだ。

実際、このところ新展開へと広がってきたようだ。とくに2008年から始まった総務省地域力創造アドバイザーの茨城県常陸太田市での食のブランド事業の活動は、かなり大きな評価となってつながった。すでに常陸太田市からは、単独で引き続き契約して、市のアドバイザーとなってもらえないかという打診があった。

総務省で行われた青森から沖縄までの11箇所の報告書もまとまり、それが送られてきた。それからまもなく、今年は、秋田県横手市の食の町づくりに参加してもらえないかという話が総務省からあった。横手市の地域の素材を中心に売り出すことをアドバイスしてほしいという話であった。

常陸太田市での続投の話があるということを伝えたが、総務省としては、新しい地域に行ってもらい、可能性とチャレンジの場を広げて欲しいとのこと。なるほどと思い、了承することとした。

なにより嬉しかったのは、僕が取り組んできた食材の基本のテキストを作成して、素材から押えていき、そこをベースにワークショップを中心にすえて、きちんとプロモーションをするという、もっとも地味な活動が大きな評価を得たということである。

そして、この活動は、総務省の懇談会委員のメンバーであるまちづくりカンパニー・シープネットワークの西郷真理子さんの目にとまり、高松市の丸亀商店街の町づくりへの食のアドバイザーとして参加しないかという話にもつながった。

西郷さんは、埼玉県川越市の街づくりにも参加されたデザイナーである。丸亀商店街の再生の話は、雑誌で読んでいたので、とても関心があったのだが、そのプラニングの中心の西郷さんから声がかかって、俄然興味がわいた。

総務省の懇談会委員のもう一人のメンバー明治大学農学部教授の小田切徳美先生からは、農学部食料環境政策学科「食文化論」という、今年、新設の学科の非常勤講師を依頼され、現在、4回の講義を行った。まじめな生徒が多い。農業を目指す生徒も多く、そのためにも地域の新しい動きのある場と、活力ある活動をきちんとつなぎたいと思った。

そんな話と同時並行して、内閣府から今年から始まる地域再生事業のアドバイザーへの登録という、新しい事業に参加してもらうメンバーへの依頼があり、登録後、さっそく、講演と懇談会の場に行って欲しいとの要請があり、これがなんと出身地の佐賀であった。

そして食のワークショップの手法は、今年の7月、文部科学省と横浜国立大学で行われる中学生家庭科教諭向けの研修の必修科目として、また全国市町村国際文化研修所(JIAM)でも「食育推進事業」としてワークショップが、市町村職員向けの研修授業として実施されることとなった。

そんなわけで、この5月は、いわば夏以降の準備調整期間。ほかにも農林水産省のブランド化支援事業での岐阜県高山市の「すくなかぼちゃ」のプロモーションが控えている。

さらに、日本ペンクラブの2010年に実施される国際ペンクラブ「環境と文学」の委員会にも中村敦夫さんや西木正明さんとともに参加することとなった。

また、元学芸大学教授でモスアドバタイジングの会長の佐野寛さんからは、「まちづくりNEXT」というNPOで、「地域づくりをしたい。ぜひ力をかしてくれ」と頼まれて、こちらにも参加することとなり、5月以降は多忙になりそうだ。

多面的に関わることで、日本全体を俯瞰することができ、そこから総合的なデザインの方向性がより鮮明に見えるのではないか。また執筆をする活動においても、より新しい視点ができるのではないかと、夢をふくらませているところである。

金丸弘美(食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー)
◎総務省 地域力創造アドバイザー
http://www.soumu.go.jp/ganbaru/jinzai/pdf/b022.pdf
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