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  旅日記 no.268
「ながさきさるく」
2009年11月10日
「ながさきさるく」こんにちわ。金丸です。
今日は「ながさきさるく」の話です。

この2週間、10月23日の秋田県横手市を皮切りに、長野県松本市、群馬県桐生市、山梨県甲府市、長崎市、佐賀県唐津市、福島県南相馬市、和歌山県田辺市、福島県喜多方市と巡った。どれも充実した出会いがあった。毎日、メルマガをだしておけばよかったと思うほど、楽しい時間だった。

横手市ではリンゴの加工とデザートの作成。リンゴの加工は北海道の高井瑞枝さんの指導。そのあとをうけて、大森地区の平元由美子さんを中心にもち米を使った発酵食品「こざき練り」とあわせてデザートを作り、地元の農業祭りで、小さいテントを張ってのお店を開店。みんな「おいしい」と評判で嬉しくなる。

横手市には山内ニンジンという在来の品種があり、太めでしっかりして美味しい。葉が大きい。葉も使えそうだ。またサトイモの産地でもある。大きな葉とともに、料理の新しい展開をすることとなった。開催は12月7日予定で、料理家は馬場香織さんに頼んだ。

群馬県桐生市は農家が中心になって運営する「くろほね」の直売所を訪ねて、山間地のきのこ類をあつかう店のアドバイスを協議。ここは、冬場のおでんをすることとにした。手作りのコンニャク、原木のきのこ類、平飼いのたまごなどがあったからだ。料理は大阪の「ながほり」の中村重男さんに頼もうと思う。

山梨県甲府市では内閣官房の要請で地域づくりの講演。その前に、塩山の山本ファームを訪ねた。園主の山本正君は、まだ25歳という若さで、伝統野菜をこだわって栽培している。聞けばおじいさんのもとで農業を学んだという。青竹を粉砕して堆肥に使っていて素晴らしい。しっかりした巨峰をいただく。
http://www.cosmo.ne.jp/~masashi/farm/baiten.html

長崎市に入り、文化観光部さるく観光課の馬見塚純治さんに連絡をして、妻の早苗をともなって「長崎さるく幕末編」に参加。前々から体験したかった。町を案内するコースが52もあり、市民の協同で作り上げた観光コース。坂本竜馬にかかわりのあるコースで、今、大人気だという。

参加費用500円を払い、ガイドさんの案内で町を歩く。ガイドは元三菱重工社員で歴史好きからボランティアガイドになった船津義海さん72歳。卓越した語りに、普通の観光ではできない深い体験ができて大満足。長崎の町々の人々のもてなしに感銘。

翌日は、「ハイカラさんが往来しよらす」コースを申し込む。参加は妻と二人だけ。でも丁寧に案内していただく。オランダ坂、フランス交流館、アメリカ交流館、洋風住宅群など、かつての外国人慰留地を中心に巡る。ガイドは元旅行会社勤務の柿田光一さん54歳。まったく知らない長崎が現出し、長崎の文化の深さを堪能した。

夜は、馬見塚さんとタウン情報誌「ザ・ながさき」の川良真理さんと毎日新聞記者の錦織祐一さんと飲む。川良さんは「ながさきさるく」の立ち上げのメンバーの市民プロデユーサー。「さるく」のマップ作りを行ったという。このマップがすぐれていて、ネーミングも素晴らしいし、見ているだけでも楽しい。インタビューをしているうちにお互い飲みすぎて、飲み会となる。
http://www.saruku.info/info.php?id=20(長崎さるく)

長崎に2泊して11月2、3日と故郷の「唐津くんち」へ。今回は法被も着ず、山車にも参加せずで、何軒かを訪ねる。唐津神社の奉納で古川康佐賀県知事と会う。川島豆腐店で、詩人の高橋睦郎さん、武富勝彦さんと再会。ゆっくりした唐津くんちは初めてのこと。だが、マイペースで廻れたことで、しっかり話す時間がもてて、優雅な祭りとなった。この先は、また次号で書こう。