こんにちわ。金丸です。
今日は「常陸太田市新プロジェクト」の話です。
茨城県常陸太田市は総務省の地域力創造アドバイザー事業で平成20年に担当して大きな評価を得た。その後、活動を続けるということだったのだが、音沙汰がないと思っていたら、昨年の10月ころだっただろうか、ようやく態勢が整ったということで役場から連絡がきた。
今度はさらに発展させて、農家のやるきのあるチームの編成を行い、米の明確なブランドの確立を目指すことを続行。葡萄農家は加工品プロジェクトを横断組織で立ち上げて協議中など、さまざまな活動に広がっていることを知って喜びの声をあげた。また義姉・大ぞの千恵子の「食育」の講演会も実施してもらい600名以上の参加で評判もよかったときいて喜んだ。
そして今回さらに依頼されたのが、都市農村の交流で、若い人たちを常陸太田市に迎えたいということでアドバイスをしてほしいということとなった。できれば学生に農業体験にきてほしいという。2007年から大妻女子大学、昨年から明治大学の非常勤講師をしていることもあって、期待されているのだろう。
そこで、1「研修・体験のための明確なプログラムを作ること」、2「農家と協議を行い体験の中身と受け入れの場を明確にすること」、3「窓口を一本化し対応ができるようにすること」、4「保険をもうけて事故にもそなえること」、5「宿泊・食事・交通手段を明確にすること」ということをお願いした。
昨年も押し詰まった12月24、25日、常陸太田市に来てほしいということでいったら、お願いしたことをすべて協議してまとめたという。しかも30代を中心に役場で横断組織を作ったのだという。農家との会議も行われ、平成22年度の態勢が整った。ここまで完璧に遂行してくれたのかと感慨深かった。こうなればもうあとに引けない。
泊ったビジネスホテルの女将さんから「最近、役場の人の動きが違う。若い人たちがとてもよくやっている」とのこと。「そんなこと感じますか?」と尋ねたら「積極的に町づくりに関わっているもの。それは伝わってくるわよ」と嬉しい話だった。
あけて1月14日、全国農業会議所、財団法人地域活性化センター(JOIN)、財団法人都市農村漁村交流活性化機構、NPOふるさと回帰支援センターに常陸太田市の役場のメンバー5名とともに協力をお願いにいった。いずれも都市と農村交流を支援している団体である。話をきくと、リーマンショック以降、農村への関心は非常に高まっているという。
とくにJOINは県や企業からも出向もある財団で、町づくりや企業誘致などの活動を行っている。この財団の方々から「ここまでプログラムを組んでいるなんて完璧ではないですか。もうすぐにでも紹介をしますよ」と言われた。ANAから出向の方からは「ANAのインフォメーションでも応援します」とまで言われた。
いずれの4団体も好感をもって迎えられた。またNPOふるさと回帰センターとは、別のことでも連携の話が発展した。というのは、同センターは昨年、早生大学との連携で故郷フェアをやったところ、3万人が集まったという。今年は9月23、24日開催。これが僕が実行委員をやっている日本ペンクラブの国際会議の開催日と同じ。であれば、世界の作家たちがやってくる早稲田で連携して、日本の故郷の食なども食べてもらうようにしたらと話したら、これがこれがどうやら実現しそうなのである。
◆ 第23回 「農山漁村女性の日記念の集い」で基調講演をします。
次世代につなげよう豊かなふるさと
−共同参画でめざせ農林漁業・農山漁村復権−
(詳細と申込はホームページ参照)
◎
http://www.banraisya.co.jp/kanamaru/home/index.php
■日時: 平成22年3月10日(水) 9:30〜16:00
■場所 : よみうりホール (東京都千代田区)
9:30〜10:00 受付・開場
10:00〜11:25 事例報告会 (予定)
テーマ「農山漁村が持つ日本の地域力」
金丸弘美氏(食環境ジャーナリスト)